なんだか急に涼しくなって、いよいよ秋めいてきましたねえ。
FM Haro! レディオエイチ、毎週火曜日の12時台にお届けしております「とむさん星空ノート」。
今の時期、夜空を眺めると、頭上から西にかけての空には、夏の名残、大三角がまだ輝いています。
が、南の空はいよいよ秋本番。
このコーナーも、いよいよ秋の星座を中心としたお話になっていきます。
この季節の夜空は、明るい星が少なくて、夏や冬の賑やかな星空に比べるとちょっと淋しげではあるんですが、さまざまな物語を秘めた、魅力あふれる星空なんですよ(^-^)
さて、今週お話ししますは、水瓶を持つ美少年・みずがめ座、そして、秋のひとつ星・みなみのうお座。
秋の南の夜空に浮かぶ星座です。
このふたつの星座は、星の並びとしても、また、絵姿としても、ひとつながりになっていまして、ワンセットで考えたほうが分かりやすいんです。
また、みずがめ座というのは、暗い星ばかりでできていて、しかも面積も広い星座。クリアな空でも探すのがなかなか難しい星座なんですが、手がかりになるのが、みなみのうお座にある1等星フォーマルハウト。二つの星座の連結点にあたる星で、この星が目印になるんです。
じつは、秋の星座の中で、1等星はフォーマルハウトだけなんですね。
ですから、南の夜空にこの星だけがポツンと光っているようにも見え、こうしたことから、フォーマルハウトは、「秋のひとつ星」または「南のひとつ星」とも呼ばれています。
このフォーマルハウトから上に視線をうつしていくと、そこがみずがめ座。
「三つ矢」の形にならんでいる星からたどっていくのがいいと思います。
ただし、みずがめ座といっても、水瓶の形をしているわけじゃありません。ギリシャいちの美少年が水瓶を逆さまに持って、水を流している姿を描いた星座です。
・・・とはいうものの、じつをいいますとね、ぼくも実際の夜空でこの姿、きちんとイメージできたこと、ないんですよね(^^;
あのあたりがみずがめ座だな、ということは分かるんですが・・・。まあそれが限界かなあ、というところでしょうか。
そして、その流れる水を飲み干そうとしているのが、みなみのうお座。あおむけになって大きな口を開けている、とてもユニークな姿の星座です。
今回も画像を用意してあります。よかったらご覧ください。
明日のオンエアでは、このほか、みずがめ座にまつわる神話や、このあたり一帯に多い、水や海に関係する星座たちについてのお話をお届けする予定です。
お聴きいただけたら嬉しいです(^_-)b