はりつけの美女

とむさん

2009年10月26日 22:21

さて明日、火曜日のFM Haro! レディオエイチ、12時台さいしょのコーナー「とむさん星空ノート」。
今週は、夜空にはりつけられた囚われの美女、アンドロメダ座のお話です。

有名な星座ですが、さほど明るい星が多いわけではないうえ、形もやや複雑。
夜空のかなり暗い場所でないと全体像を確認するのはちょっと無理です。
が、あのあたりがそうなんだな、と見当をつけるのはさほど難しくありません。

いつものように、手がかりは「秋の四辺形」。
四辺形の、左上の角の星。この星が、鎖につながれたアンドロメダ姫の顔にあたる星です。
そして、この星から左上に向かって伸びていく星の列がありまして、四辺形とつなげますと、大きな北斗七星のようかたちになります。

日本では昔、四辺形の部分をを、お米やなんかを測るマスに見立てて、「枡形星(ますがたぼし)」。
そして左上に伸びていく部分を、「斗掻き星(とかきぼし)」と読んでいました。
「斗掻き」とは、升に盛ったお米をたいらにならすために使う道具。いわゆる"すり切り棒"のことですね。
これ、なかなか面白い見立てですよねえ(^-^)

で、この「斗掻き星」がアンドロメダ座を形作る星たちの一部になります。
ここはそこそこ明るい星でできていますから、市街地であっても確認できると思います。
斗掻き星がわかったら、あのへんがアンドロメダ座なんだな、ということはわかるというわけですね。
今日もアニメーション画像を作成してありますので、よかったらご覧ください。


神話の美女にくわえて、この星座を有名にしているのが、おそらくは全天で最も有名であろう銀河。
私たちのおとなりの銀河である、『アンドロメダ銀河』です。
オンエアではアンドロメダ銀河のお話などをまじえてお届けする予定です。
お聴きいただけたら嬉しいです。

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