やーこの数日、すごい風でしたねえ、まさに春の嵐。
春疾風(はるはやて)なんて言葉もありまして、春、というと穏やかなイメージを思い浮かべがちですが、その入り口はじつはけっこう荒々しいんですね。
さて明日は火曜日、ラジオの日。
FMハローRadio H.、火曜日のランチタイム最初のコーナー「とむさん星空ノート」。
春分も過ぎて、これからは夜空のほうも、春の星座たちが主役になってきます。
というわけで、春の星座のトップバッター、かに座についてのお話です。
かに座は、歴史も非常に古く、有名な星座なんですが、あまり目立たなくて探しにくい星座です。
暗い星ばかりなので、市街地からでは存在をつかむことがほとんどできません。
ですが、かに座があるはずの場所を見つけるのはそれほど難しくはないんですよ。
ふたご座の一等星ポルックスとしし座の一等星レグルス。このふたつの星のほぼ中間、ややふたご座より。
市街地からはほとんど星がないように見える空の一画に、かに座はあります。
また、ちょうど今年は火星がここに来ていますから、赤っぽい火星がわかったら、そのちょっと左のあたり、と思ってください。
ただでさえちょっとかすんだような春の夜空、暗い場所であっても、くっきりとはわかりづらい星座です。
ですが、およそ五千年前のバビロニアの書物に登場しているほど非常に古くから知られていました。
古代の夜空はいかにクリアだったろうか、と思わせてくれますねえ。
かに座があらわす姿は、ただの蟹ではなく、ギリシャ神話に登場する蟹の怪物。
オンエアでは、この蟹の怪物についてや、この星座にある美しい星団などについてお話する予定です。
お聞きいただけたら嬉しいです(^-^)