あじさいラジオ

とむさん

2014年06月06日 00:37



ご案内のように、気象庁は昨日「中国地方と近畿、それに東海が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

東海地方の平年の梅雨明けは7月21日ごろ。
もちろんこれはあくまで平年ですから今年はどうなるかわかりませんが、平年並みだとしたらおおむねひと月半ほど…考えてみたら結構長いですよね、雨の季節がつづきます。

新年度からこのオープニングの時間に、毎回じゃありませんがお届けしているお花に関する話題。
雨の季節といえば、思い浮かぶのが「アジサイ」ですよね。

このアジサイというお花、調べてみると「へえ~!」って思うことがたくさんあって、奥が深いんです。

たとえば、アジサイの原産地って日本なんですね。今は世界中で親しまれている花ですが、ルーツは我が国なんです。
ただし、原生していたのは、今よく見る球形のものではなく、「額咲き」といって、周囲を縁取るように咲くタイプだそうです。ちなみに球状に咲くのを「手まり咲き」と言うんだそうで、額咲きといい、きれいな言い方ですよね。



アジサイを漢字で書くと紫陽花、これもきれいな字面です。
でも、これってもともとは別の花なんだそうです。

そもそもは中国の名高い詩人・白居易が、とある名も無き香りのよい花の名を人に尋ねられた際、即興で名前をつけて詩を詠じたもの。
「陽の光に映える紫色の花だから"紫陽花"とでも呼びましょうか」てなぐあいでしょうか。

この花が何だったのか正確にはわかっておらず、おそらくはライラックではないかとされているようですが、いずれにしてもアジサイではないのだそう。
で、この詩を読んだ平安時代の日本の学者が、アジサイにこの漢字を当てたのだそうです。

これってきっと、この詩に感動して、同じように紫色の美しい花であるアジサイ(アジサイは色が変化していくので厳密には紫色の花とは言いにくいですが)にたいして同じ字を用いたくなった、というのことなのかもしれないなー、なんて勝手な想像をしてみたくなるのですが、いずれにせよ、それが広まって今に至るのだとか。
そんな事情なので、この表記は間違っている、という議論もあったそうです。

ま、確かにわが国においては梅雨時の花で、陽光あふれる季節とは言えず、むしろ雨に映える花、といった意味の字を当てたほうがいいような気もしますが、でも、梅雨の晴れ間にいっそう映える花、てなイメージと思えば、決して悪くないですよね。

ちなみにアジサイの学名は「hydrangea」と言うのですが、この名は「水の器」といった意味から来ているんだとか。これもきれいですよね。

といわけで…
うっとうしい季節でもありますが、この季節ならではの美しさもたくさんあります。
味わっていきたいですね。


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さてさて、そんな2014年6月5日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

Today's Smile
大井川鐵道・広報担当の山本豊福さんとお電話で。


蒸気機関車が日常的に走り近鉄の特急車両京阪のテレビカー南海のズームカーなど往年の名車がほぼ当時の姿のままで走り、日本でただ一箇所しかないアプト式鉄道があり、私鉄日本一の高さの橋梁ダム湖に浮かぶ駅があり…と、もう、基本情報をご紹介するだけでもコーナー時間が足りない!というほどに魅力にあふれた鉄道です。

今回は涙をのんでそのあたりの詳細は端折りまして、この夏大注目のイベントをメインにご案内いただきました。なんと、蒸気機関車の「きかんしゃトーマス」が大井川鐵道を走る!!これのどこがスゴイかというと「トーマスのラッピングトレイン」はこれまでにもあり、もちろんそれらも素敵なのですが、今回はトーマス顔の「蒸気機関車」が走る!ということ。

いわば「リアルきかんしゃトーマスが走る」というわけなんですね。こうした「リアルトーマス」を走らせるイベントは、本家イギリスでは"Day out with Thomas"という名称で行われて人気を博していますが、日本では、いやそれどころかアジアでも初の試みなんです。

運転はふだんのSLと同じ「新金谷」~「千頭」間。7月12日から10月13日までの期間中、のべ50日間の走行が予定されています。新金谷発10:38~千頭着11:51。そして千頭発14:10~新金谷着15:27の1往復。料金はお1人さま大人片道2,520円/小学生片道1,260円。

もちろん大人気で完売となりましたが、列車によってはキャンセルが発生する可能性があります。最新情報は公式サイト「SL空席情報」をチェックしてください。じっさい、オンエア時には7月と8月に各1本、キャンセルにより「残席わずか」表示になっている列車がありました(が、夕刻にはもう満席に…。情報は随時更新されますから早い者勝ちです!)

また、乗車するだけが鉄道の楽しみではありません。夏休み期間の7/12~9/2には千頭駅と新金谷駅で「きかんしゃトーマスフェア」が開催。ジオラマやグッズなどのトーマスコーナーはむろんのこと、たとえば千頭駅では11:51に到着したトーマスが転車台で向きを変えるシーンや、この3月から展示されているトーマスキャラ「ヒロ」と並ぶシーンを見ることができます(もちろん写真撮影も!)。そして14:10に新金谷に向けて出発するトーマスを見送ります。また新金谷駅では、ふだん入ることができない車両整備工場を見学することができます!

まだまだあります。浜松駅と静岡駅を基点に、貸切バスで県内のJR主要駅を結びつつ、トーマスフェア開催の千頭駅へ直行。イベントをお楽しみいただいた後、14:10発の「きかんしゃトーマス」に乗車し、新金谷で下車後はまた貸切バスで乗車地まで戻るという特選ツアー「浜松発・静岡発 きかんしゃトーマス号in大井川鐵道」も。バス代、トーマス号乗車、お弁当代、トーマスフェア入場料を含んで、中学生以上8,000円、3歳~小学生6,500円、乳幼児500円 。貸切バスだからお子様が疲れて眠ってしまっても安心です。こちらのツアーはまだ余裕があるとのこと、おすすめです!

ということで、ほんとうに楽しみなイベントです。そしてむろんのこと、ふだんの大井川鐵道も実に魅力的。冒頭にご紹介したように、昭和の名車たちが当時の姿で走っている大井川鐵道、一部を除いて車両の窓が開きます。いまどき、窓のあく鉄道車両はなかなかありませんよ。田園風景や山あいの渓谷を走りながら窓を開ければ、まるで景色に手が届きそうな一体感。そして、例えばSLの速度はおよそ時速40Km。ゆったり、ゆっくり流れる時間は、現代においては貴重で贅沢なひととき。ぜひ足をお運びください!


Happiness Style
アクティブ野菜ソムリエ・浦田 あけ美先生に『テーマ食材:枝豆』について教えていただきました。

初夏の訪れを感じる今日このごろ。「ビールに枝豆」といえば定番中の定番ですが、江戸時代にはファーストフード感覚で食べられていたり、最近では海外でも注目されている緑黄色野菜です。大豆の良質なたんぱく質と緑黄色野菜、それぞれのいい特性を持ち合わせており、これからの季節にピッタリのビタミンやミネラルもたっぷり。そんな枝豆の魅力をお伝えいただきました。

アルコール分解を促し、コレステロール値を下げ、活性酸素の除去、アレルギー症状の緩和、老化防止が期待できる成分メチオニン。疲労回復やスタミナ不足の解消をしてくれるビタミンB1、抗酸化作用、美肌効果、免疫力アップ、さらにメチオニンとの相互作用で悪酔いや二日酔いを防ぐビタミンC。そのほかにも鉄分、ビタミンE、食物繊維、カリウム、肝機能向上のコリンなど!

栄養素や期待される効果をご覧のとおり「ビールに枝豆」っていうのはじつは理にかなった組み合わせなんですね。また、低カロリーでダイエット食品としても注目をされています。が、プリン体や、塩ゆでされた枝豆は塩分が高めなケースもありますから、食べ過ぎ(もちろん飲み過ぎも!)には注意が必要ですよ。

茹でる際は「4%の塩分濃度」で「水から4分」がおすすめ。覚えやすいですね。「水から茹でる」のは、お湯から茹でるのと全然違うそうですよ!また、おすすめ簡単レシピ、アメリカでも大人気という「枝豆のペペロンチーノ」(父の日のメニューにも好適!)、子供から大人まで楽しめる冷製スープ「枝豆の豆乳スープ」(色合いがまた涼やか!)、どちらも、超簡単でとっても美味しいですよ、ぜひお試しを!

ジュニア野菜ソムリエの講座が、7月6日に静岡駅ビルパルシェで開講予定です。詳細は日本野菜ソムリエ協会公式サイト・講座日程/申し込みのページをどうぞ。


いどばた通信ラジオ工房 安住工房・安西さん

いとばた通信6月号の配布が始まっています。今週はRS加盟店情報をご紹介。地元の食材で季節感を存分に味わえる、磐田グランドホテル内「磐田いなんば」さんの「地場御膳メニュー」。「niko」さんでは夏ギフトにもぴったりな涼しげスイーツが勢揃い。「はちみつ館」さんではて新蜜が続々登場、こちらもギフトにおすすめです。

ピックアップは「餃子のふくすけ」さん。おすすめ「にんにく3倍餃子」と「ふくすけ甘口餃子」。なつかしい昔ながらの味、にんにくがしっかり効いた3倍餃子と、お子様からお年寄りまでみんなで美味しく食べられる甘口餃子。いずれもいど通6月号ご持参で、1000円お買い上げで10コ、2000円お買い上げで20コサービス!ぜひお試しください。なお、月〜水が定休です、お気をつけ下さい。

岡本達也選手の近況をお伝えする『フォルツァ達也!』のコーナー。ガイナーレの5月のチーム戦績は2勝1敗1分、達也選手は18日の秋田戦で1得点!ただ、あいかわらずフル出場がないこと、また、現在の順位は5位、J2復帰のためにはもう少し上位にいてくれたら…なあたりが気がかりではありますが、まだまだシーズンは続きます、期待しつつ、今後も情報をお届けしていきますね!

バレエ音楽をお届けする『安住コレクション』は、シリーズ「バレエにおける男性存在」。さまざまなバレエ作品から、その作品中の「男性キャラクターが登場する踊り」を、ソロに限らず脇役的な踊りまで含めて取り上げ、作品のなかでの存在感や人物造形のありかたなどをじっくりご紹介していきます。

引き続き、男らしいバレエといったらまずコレ!の『海賊』第二幕から、「間奏 コンラッドの踊り」をお届けしました。親方コンラッドへの謀反を決意したビルバント。奴隷商人ランケデムの発案で、眠り薬をたっぷりかけた花束を仕込みます。そんなこととはつゆ知らず、「寝室のパ・ドゥ・ドゥ」などというお昼の番組なのに大丈夫かというほどのいちゃいちゃぶりを示すコンラッドとメドゥーラ。

何も知らないメドゥーラが花束を受け取りコンラッドに渡すと、はたせるかなコンラッドは昏倒に陥る…という、あれ、どうしてメドゥーラはなんともないの?という疑問も湧きますがそれはともかく、騒ぎを聞きつけたコンラッドの忠臣アリがかけつけるものの時遅く、すでにメドゥーラ達はビルバント達に連れ去られた後だった、というところで幕。次回からは第三幕へ入っていきます(^^)b


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『My Choice Time〜天の光はすべて星』のコーナー。
この時期とっても目立つ星「アークトゥルス」を擁する星座、うしかい座についてのお話でした。

何度もご紹介してきている「春の大曲線」。
北斗七星の柄のカーブを伸ばしていってまず行き当たる、オレンジ色に輝く星がアークトゥルスです。

春になったばかりの頃は東の空に見える星ですが、季節につれてだんだん高くなってきて、今の時期、夜の8時9時ごろであればほとんど真上に近いくらいのところで輝いでいます。

太陽や月、惑星を除いて全天で三番目に明るい天体ですから、市街地の明るい空でもきっと見つかりますよ。

アークトゥルスがわかれば、ここを基点にしてさらに天頂方向にかけて、細長い六角形…例えるならのし紙(ご祝儀袋の左上についてるアレ)、ないし幅広のネクタイみたいなかたちがわかれば、それがうしかい座です。

ちょうどいまごろの季節に天高くで輝くことから「さみだれ星」の名もあるアークトゥルス。
梅雨の晴れ間に、ぜひ探してみてください!


←うしかい座の探しかた


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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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