笹の葉・さらさら・ラジオ

とむさん

2016年07月07日 17:55



今朝、今年はじめてセミの声を聞きました。
まだ途切れ途切れで大合唱とまではいいませんが、あらためて、夏ですねえ。

さて、今日は七夕です。
ここ遠州地方はこのままいけば星も見えてくれそうなお天気です。

星と星座のコーナーでも七夕についてお話ししますが、今年は七夕当日のオンエアということもありますので、このオープニングの時間にも七夕についてちょっとお話しますね。

そもそも、なぜ「七夕」と書いて「たなばた」と読むのか。
そして、なぜ願い事を短冊に書くのか。

もともと7月7日は、年に何回かある「節句」のひとつで(3月3日とか5月5日とか、奇数が重なる日が節句になるんですよね)、7月7日の節句は、古くは「七夕」と書いて「しちせき」と読んでいたようなんです。
「夕」は「せき」とも読みますから、これなら漢字の読み通りです。

こうした節句は中国大陸が由来で、みなさんご存ぞんじの織姫と彦星の物語も同じように伝わってきたものなんですが、日本では、古来からあった「棚機女(たなばたつめ)」という伝説と一緒になっていったとされています。

「たなばたつめ」とは、人里離れた水辺で神に捧げるための特別な布を織る乙女のことで、「古事記」にも登場するほど古い言い伝えなんですが、これって、織姫のキャラクターにちょっと共通するところがありますよね。
それで二つのお話が合わさって(こういう例を「習合」といいます)「七夕」を「たなばた」と読むようになったといいます。

でもってさらに、もともと大陸には、7月7日の節句には、天上で機を織る織姫が手芸の名人であることから、織姫にあやかって、針仕事や習字、詩歌などが上達するよう七夕の星に願うという風習がありました。

この風習も日本に伝わり、貴族社会で長く行われたのち庶民に広まっていくんですが、とりわけ江戸時代に、寺子屋という教育機関が増えたこともあり、習字や習い事の上達を願う行事として、短冊に願い事を書くことが広がっていったんだそうです。

これが七夕の読みと願い事の由来なんですが…
これって、考えてみたら、どっちも「織姫が由来」なんですよね。

そういえば、七夕飾りにつきもののカラフルな吹き流し、ありますでしょ。
あれも、織姫が布を織るための糸を表しているんだそうでありまして、うーん、ここでも織姫が由来なんです。
彦星はどうも影が薄いんですねえ。

また、後ほど実際の夜空での織姫と彦星の探し方をご案内しますが、ともに一等星で明るい星ではあるものの、ここでもやっぱり、織姫のほうがより明るくて目立つんです。※探し方図解はこちらです

というわけで…。
まあなんです、もしかしたら、七夕っていうのは、実は女性が主役、女性がいっそう光り輝く行事なのかもしれません。
あ、いやもちろん、それでぜんぜんおっけい、
異議なしですよ、ハイ(^o^;)

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と、そんな話題からスタートした、2016年7月7日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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かみ合わせを考えよう
第1/第3木曜日のこの時間は、かみ合わせと健康について、G&Oデンタルクリニックの富安誠院長にお話を伺っていきます。

今回は「治療を終えた患者さんの生の声」をメインにお話をうかがいました。参考になりましたでしょうか。次回は7月21日の放送です、どうぞお楽しみに!

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Happiness Style
ジュニア野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『枝豆』について教えていただきました。
ビールに枝豆!夏ですねえ。

つい素朴な疑問を発してしまいたが「エダマメ」っていう種類のお豆があるわけではないのですね。あれは豆の種類としては「ダイズ」であって、その未成熟で青い状態を食するものなんだそうで、熟して乾燥してお豆になれば広義でいう「穀物」になるのですが、枝豆の状態は「野菜」であると言えるんです。

だから「豆と野菜の両方」の栄養的特徴を持っていて、お豆的なタンパク質、お野菜的なビタミンC・B1、カリウムなど、栄養分たっぷりの食材です。なかでも「メチオニン」という成分はアルコールから肝臓や腎臓を守る働きをしてくれ、アルコールの酸化を促し肝臓の負担を軽減してくれるビタミンC・B1とともに、まさにビールとぴったり、相性バツグン!なんですね(^^)b

おすすめ調理法として、「ガーリック枝豆」を教えていただきました。フライパンでオリーブオイルとニンニクとを香りが出るまで熱して硬めに茹でたエダマメを投入、軽く炒めて全体に油が行きわたったらでき上がり。お好みでバターを加えてもOK。えーっなにそれやばい!ぜったい美味しい!今夜いただきます(^^)b

ホテルコンコルド浜松1Fのレストラン「シャンゼリゼ」で行われている「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」をご案内いただきました。旬のテーマ野菜を設定し、野菜ソムリエが詳しく説明しながら、シェフ特製のスペシャル料理を提供します(たとえば先月「とうもろこし」の日には「とうもろこしのアイス」だったそう!)。ランチタイム限定で月に2回ほどのペースで継続中。7月は10日(日)と14日(木)です!

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今回は、冒頭にお話した通り、七夕についてのお話でした。

みなさんよくご存知の、織姫と彦星。
ともに夏の一等星として、とてもよく目立つ、ひと目で見つかる星です。

それぞれ、「属している星座と一等星としての名前」をセットにして覚えておくのがお勧めです。
織姫は「こと座のベガ」という星。彦星は「わし座のアルタイル」という星です。
どちらも、すぐに見つけることができますよ。

今の時期、夜の8時か9時ごろなら「東の空」。
空の中ほど、ナナメ45度くらいのところを見ると、純白に輝くとっても明るい星が見つかります。これがベガ=織姫です。
本当にとても明るい星で、全天で5番目の明るさを持っています。
ですから、今くらいの季節、8時か9時ごろに東の空を見て、一番明るい星が織姫だと思ってほぼ間違いありません。

織姫が見つかったらそこからナナメ右下に、もうひとつ明るい星がすぐ見つかります。
これがアルタイル=彦星です。ベガほどではないにせよかなり明るい星で、目立っていますよ。

織姫と彦星がわかったら、この付近にもうひとつ明るい星があることにすぐ気がつくと思います。
これが、はくちょう座のデネブという星。
織姫のベガとと彦星のアルタイル、そしてこのデネブをつなぐと、大きな三角形になります。
これが「夏の大三角」。夏の夜空の目印になる、とっても目立つ三角形です。

(なお、8時か9時ごろ東の空に見えるのは今のうち。季節が進むとこの時間にはほぼ真上の空で輝くようになって、まさに「夏の夜空の中心」といったイメージになるんです)

ですから、まず夏の大三角をみつける、これが近道かもしれません。
そして、三角形のうち、どれがどの星かを覚えておけばいいわけです。
 
夏の大三角は正三角形ではなくて、ひとつの角が長くのびたちょっと不規則な三角形です。
この形、なにかに見立てるなら「長いほうの三角定規」にちょっと似ているんです(あくまで「似ている」ですよ)。
で、そう見立てた場合「直角の角」が織姫のベガ、「長い角」が彦星のアルタイル。
ぼくはこんなふうに覚えているんです。

では、探し方図解です(クリックで拡大されます)


そして…。本当は、織姫と彦星の間、すなわちベガとアルタイルの間には、伝説のとおり、天の川が流れているんです。
これはじつに残念なことに、現代では、空気がきれいで周りに明かりのない、夜空の暗いところでないと見ることができません。

ですから、この夏、海や山にお出かけの機会があったら、ぜひ夜空を仰いでみてください。

織姫と彦星はほんとうに天の川で隔てられていて、七夕の伝説って星空の見た目どおりなんだ!ってことがよくお分かりいだだけると思いますよ。
おすすめします(^^)b

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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