今年も余すところわずかとなりました。年の瀬ですねえ。
そういえばどうして年の「瀬」っていうのか、気になって調べてみたところ、「瀬」という言葉は本来、水深が浅くて流れが速い場所のことを指す言葉なんだそうです。この反対を意味する言葉が「淵」です。
つまり「年の瀬」とは、流れが急なようすを年末の慌ただしさや大変さに例えた表現なんですね。なるほどうまいことを言うものです。
急流に例えられるほど、なにかと慌ただしいこの時期。ぜひとも気をつけていただきたいことのひとつがクルマの運転です。お聴きのなかでクルマを運転される方、たくさんおいでのことでしょうし、まさにいま現在カーラジオでお聴きいただいているかたもいらっしゃることと思います。忙しいのにクルマが多くてどこもかしこも混み合っていて、イライラしちゃいますよねえ。でもくれぐれも、くれぐれも、気をつけていきましょう。
じつはぼく、ちょうど運転免許証の更新時期でしてね、おととい更新してきたばかりなんです。で、あのほら免許証を更新する時って、ビデオ講習がありますでしょう。数年に一度しか見ないものだから以前見たときのものとだいぶ変わっているし、見せ方もいろいろ工夫されていて、なかなか興味深く見てまいりました。
なるほど、と思ったことがいくつもあるんですが、印象に残ったもののひとつが「車間距離のとり方」。いまハンドルを握っておいでのかた、前のクルマとの距離、どのくらいあいていますか?
こんなふうに「どのくらい」って言うと、何十メートルとか、空間的長さで考えたくなりますが、これを時間の長さでとらえる「車間距離"三秒ルール"」というものがあるんだそうです。
「三秒ルール」っていうと、落とした食べ物を3秒以内に拾えばセーフ、なアレを思い浮かべてしまいますがもちろんそれとは別で、前を行くクルマが何かの目印を通過してから3秒後に自分のクルマがそこを通過するように距離をあけておく、というもの。
この「3秒」には理由があって、何かが起きて「危ない」と気付くまでに約1.5秒、ブレーキを踏んで停車するまでを約1.3秒と想定して、誤差を考慮して3秒確保しようということなんだそうです。
これって、ひとつの方法でフレキシブルに対応できるのも合理的ですよね、スピードに応じて3秒の距離はかわるわけですから。道路上にはこういうとき目印になるものがたくさんありますし、かなり便利な方法なんじゃないでしょうか。
ただ気をつけなくちゃいけないのは、いま前の車が何か目印を通過したとするでしょう、その瞬間から「いち、にい、さん」とカウントしたんでは、これ、2秒しか経ってませんからね。「ゼロ」から数えはじめないと3秒になりません。また、実際の時間との誤差を減らすために「1まる1、1まる2、1まる3」という数え方もあるそうですよ。
適度に車間距離をとることは、アクセルやブレーキを踏む回数が減って、燃費の向上やタイヤの摩耗低減にもつながって経済的ともいいますし。この忙しい時期こそふだんの運転を見直すチャンスとなんだと考える。これ、おすすめですよ。
番組では県西部地域の交通情報もお届けしていきますから、クルマの方、ぜひチェックしてください。
ドライバーのみなさん、安全運転で気持ちよく新年を迎えましょう!
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と、そんな話題からスタートした2017年12月28日、今年ラストのSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎Today's Smile◎
磐田市
府八幡宮 宮司の幡鎌 繁さんをスタジオに。
*いまから1300年もさかのぼる天平の世、天武天皇の曽孫にあたるとされる桜井王(さくらいおう)という皇子が、遠江の国司として国府に赴任されたさい、国内の平和と繁栄を願って祀られたのが始まりという、たいへん古い歴史をもつ神社です。
*八幡宮は日本中に数多く存在し有名どころもいくつかありますが、「地名+八幡宮」という呼び名がふつうで、国府に祀られたことを由来として「府八幡宮」と称するのは全国でも唯一ここだけです。
*国司とは地方行政単位の行政官、国府とは国司が政務を執る施設ですから、このあたりは遠州地方の中心地にあたる土地だったんですね。台地の上で地形的に安定した場所だったことも理由のようです。「国府台(こうのだい)」などの地名にも痕跡がのこっていますね。
*上記のとおり建立は奈良時代ですが時を経て何度も作り変えられ、現在の建造物は江戸時代初期のもの。うち、楼門や随身、神輿などを400年ぶりに修復する
「平成の全解体。修復工事」が平成26年から昨年にかけておこなわれました。時代を感じつつもとてもきれいになった姿をご覧に足をお運びください。
*いよいよせまった新年は、まず元旦午前0時に太鼓が打ち鳴らされて、破魔矢や熊手などの授与や甘酒のふるまいがあります。なお、今年の正月に交通渋滞が発生したことを受けて
交通規制が行われます、元日の午前9時から12時までは場内一方通行になりますのでご注意を!
*ついで元日11時からは「歳旦祭」、2日は「日供始祭」、3日は「元始祭」と、新年のおまつりが続きます。「お宮という場所はみなさまを元気にするところです。ご利益の原点は元気だと思っています。新年のスタートにぜひ府八幡宮にお参りください」と幡鎌さん。初詣にはぜひ府八幡宮へ!
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◎Happiness Style◎