ニュースなどでご存知のとおり、昨日、東海地方が梅雨入りしたとみられるとの発表がありました。今日は梅雨入り二日目だったのですが、昨日の雨はすっかり上がって晴れ間がのぞく一日りました。
先週の木曜日が雨でした。じつは先週は今年になってはじめて、ぼくがこの番組をお送りしている最中に雨が降ったんです。本当は3月にいちどだけ木曜日に雨が降ったんですけど、その日はぼくインフルエンザでお休みをいただいてましたので、協議の結果ノーカウントということになりまして、「オンエア中に雨降らない率100%」が継続中だったんです。
先週からこっち、天気予報では今日に雨マークがついていましたから、そろそろ雨の季節になるころでもあるしずっと降らなかったぶん連続でくるかも?なんて思っていたんですが、このとおりの結果となりました。でもって、今日の時点の10日間予報を見ると、来週の木曜日には雨マークがついてないという…。というわけで現在9割5分7厘と、ほぼ100%に近い「オンエア中に雨が降らない率」、今後も注目です。
とまあ、こんなふうに、梅雨入りしたからといって毎日ずーっと雨なわけではもちろんありません。だからこそ「梅雨の晴れ間」という言い回しがあるわけで、それに「五月晴れ」という言葉も、いまは5月の気持ちのいい晴れという意味でも使われることが多いですが、もともとは旧暦の5月、つまり今の6月から7月にかけてのころが梅雨にあたることからきた言葉で、つまり「梅雨の晴れ間」のことだったんですね。
雨の季節の晴れた日には、どこかへお出かけしたくなりますよねえ。おすすめはやはり自然の風景です。先週お話した「麦秋」も絶賛継続中ですし、それから、田んぼではちょうど田植えが済んだころです。先日お休みに自転車であちこち走ってきたんですが、ところどころにまだ水が張ってあるだけの田んぼもあるていど、もう9割以上は田植え完了といった雰囲気でした。
先週、県内の麦の作付面積と生産量は袋井市がトップという情報をお届けしました。これは農林水産省の平成28年の生産データなんですが、ではお米はどうなっているかというと、作付面積・生産量ともトップは浜松市で、県全体の13.5%。ついで磐田市が11.1%、掛川市が9.0%、袋井市はお米もたくさん作っていて8.5%と続きます。トップ10の中には菊川市が7位に入っていて、そのほか牧之原市や森町も上位です。ざっくり遠州地域全体を合計すると55〜56%くらいになりますから、県内産のお米の半分以上は遠州でつくられているんですね。
今ごろの季節の田んぼでかわいらしい緑の苗が整然と並んで風に揺れている様子、いいものです。暑い盛りにかけての田んぼには水が張ってあるのがまたいいんですよねえ涼しげで。あのう、よく「水面を渡る風」という言い方をしますでしょう。たいていの場合は川辺だったり湖畔だったりの心地よさを表現するときに使いますが、ぼく、田んぼの上を渡ってくる風にも適用したいなあと思うんですよね。じっさい、本当に気持ちいいんですもの。
というわけで、雨の季節ではありますが、梅雨の晴れ間には「水面」ならぬ「水田を渡る風」を感じに出かけてみませんか?
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と、そんな話題からスタートした、2018年6月7日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎SpecialGuest◎
浜松市民吹奏楽団・オーボエ奏者の川嶋朱里さんをスタジオに。昨年10月まで「和音(カズネ)の女将さん」として、クッキングコーナーに月イチレギュラーでご出演頂いていましたが、今回はミュージシャンとしてのご出演です。
*40年の歴史を持つ浜松の社会人吹奏楽団、愛称は「市吹(しすい)」。海外交流が盛んでヨーロッパ演奏旅行も何度かおこなってきています。今回は、開催迫った『第41回定期演奏会』をご案内いただきました。
*毎回テーマが設定されている市吹の定期演奏会、今回のテーマは「ラテン」。チラシやポシスターのビジュアルも、トランペットをモチーフに、各所に配されたにラテン楽器が「Latin」の文字になっているというユニークなものです。
*ラテンの打楽器をふんだんにフィーチャーすべく、プロのパーカッショニストが多数入ってとっても豪華な布陣です。なかでもスティールパンを用いるナンバーが見どころだそうですよ。
*スティールパンはカリブ海の島国トリニダード・トバゴで発明された楽器で、イギリス占領下の時代、打楽器の使用を禁じられた黒人たちが、ドラム缶から作ったのが始まり。なんと、今でも重油を入れて使った後のドラム缶から作られているんだそうです。これはびっくり。
*そんなことを思いながらお聞きいただけるときっと違った味わいがあるはず。暗い歴史から生まれたスティールパンですが、その音色は底抜けに明るく、ウキウキするような独特なサウンドなんですよ。
*また、レナード・バーンスタイン生誕100周年を記念して「キャンディード組曲」も演奏します。「序曲」はよく耳にしますが、今回は組曲として、語りが入ったり、まるでひとつのお芝居を見るような内容です。こちらも見どころですよ。
*6月17日(日)アクトシティ大ホール。開場午後1時/開演午後1:45。
チケットは、プラチナ席:2000円(残り僅少!)/S席:1500円(当日1700円)/A席:1300円(当日1500円)/自由席(一般):1000円(当日1200円)/自由席(高校生以下):500円(当日700円)/未就学児無料です。なお一時託児室(未就学児1名に付き500円)もご用意。これは嬉しいですね!
*お求めは、
バルドン楽器、
ヤマハミュージックリテイリング浜松店、
WIND BACS株式会社久米、アクトシティチケットセンター、
HFCオンラインショップ、
ららぽーと磐田・磐田市情報館にて。
*今回は縦笛や鍵盤ハーモニカを吹く演出もあるそうで、団員の皆さん四苦八苦しつつも、合宿もこなして仕上げに入っているとのこと。「じめじめした天気をふっ飛ばすような楽しい演奏会をします!」と川嶋さん。みなさまぜひ足をお運びください。
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◎Happiness Style◎
※写真はイメージです
野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『サヤインゲン』について教えていただきました。
*インゲンマメの若いサヤを丸ごといただくのがサヤインゲンです。エンドウマメにおけるサヤエンドウやスナップエンドウのような関係ですね。ダイズとエダマメといい、豆類って本当にいろいろな状態のものを食します、それだけ縁が深いんでしょうねえ。
*βカロテン、ビタミンC、食物繊維など基本の栄養素をバランスよく含まれているサヤインゲン。βカロテンは油と一緒に摂ることで吸収率もアップしますから、「ゴマ和え」でいただくのは理にかなっているんですねえ。
*おすすめ調理方法は「サヤインゲンのフリッター」。5cmぐらいにカットしたインゲンを、天ぷら粉と水に粉チーズや刻んだバジルなどを加えたコロモにからめて、三本ほどまとめてカラッと揚げれば出来上がり。うわーこれ、揚げたてサクサクポクポクにお塩を振っていただいたらビールが止まらなくなりそう〜!
*大好評の
「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんがくわしく解説してくださいますよ。6月はこのあと8日(金)、15日(金)の開催です。「野菜ソムリエコミュニティ遠州三河」とのコラボスムージーも好評ご提供中です!
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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今回は時間を延長して、まず、春さきから夏のはじめにかけての南の空にうかぶ「おとめ座」について、そして、いよいよ目的地付近に接近した小惑星探査機「はやぶさ2」についてのお話でした。
おとめ座はたいへん名の知られた、かつ、全天で2番目の面積がある大きな星座ではあるんですが、広い範囲に星がちらばっているうえ明るい星が少なくて、全体像をつかむのはちょっとばかりむつかしい星座です。
ですが、おとめ座の一等星スピカはきわめて目立つ明るい星で、すぐに見つかります。
(逆に言えば、スピカのほかにはあまり目立つ星がないんです…)
ですからとにかくスピカを見つけて、あれがおとめ座の星なんだな、と思っていただくのがオススメです。
何度もお話している「春の大曲線」。北斗七星の柄のカーブを伸ばしていき、うしかい座のアークトゥルスを経由していたる終点がスピカです。
先週お話したとおり、今年の夏は惑星がいくつも同時に見えます。
現時点では木星と金星が見えていて、スピカが見つかったら、少し左に視線を移せばオレンジ色に明るく輝く木星があります。純白のスピカとの色の対比が面白いですよ。
そして反対側、スピカから右方向へ、ぐるりと首を回す感じに視線を動かしていくと、西の空で金星が、こちらもきわだった明るさで文字通り金色に光っています。こんなふうに見えるのは今年だけですからね、ぜひ!
そして、もしも空がよく晴れていたら、スピカを基点に右斜め上にかけて、アルファベットの「Y」の字をすこし崩したような感じに星が並んでいるのが分かるかもしれません。
このあたりがおおむね女神の上半身になります。
このYの字、空の条件が良ければ、住宅街程度の夜空でも見つけることができますよ。
ぜひ探してみてください。
ではいつものように、探し方アニメーションです。
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続いては「はやぶさ2」について。
月曜日(6月4日)のニュースで「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、小惑星リュウグウを目指して航行中の探査機「はやぶさ2」が、主エンジンのイオンエンジンの噴射を正常に終了したと発表した」と伝えられました。
これまでを振り返ると、2014年12月3日に打ち上げられて地球周回軌道にはいり、その一年後、2015年12月3日にスイングバイ(ハンマー投げのイメージです)をおこなって地球をはなれたはやぶさ2は、三期間にわけて「イオンエンジン」による加速を行い、リュウグウを目指してきました。
今年1月から始まっていた三期目のイオンエンジンによる航行が無事終了し、リュウグウに迫る距離までやって来たというわけです。
イオンエンジンとは外宇宙航行用のロケットエンジンの一種で、小さな推力で超長時間の駆動が可能な電気駆動のロケットです。
はやぶさ2のイオンエンジンの推力は、よく「鼻息」にたとえられるほどの弱さです。でも馬鹿にはできません。宇宙には大気の抵抗がないため、弱い力でも長い時間をかけて噴射を続ければ理論上は太陽系からの脱出も不可能ではないんですよ。
1月10日に第3期イオンエンジン運転開始後、その到達の様子は箱根駅伝の往路になぞらえて発信されていました。
いよいよ終盤にさしかかり、
【5月22日】名物の箱根登山鉄道の踏切を越え、箱根小涌園を通過中です。
【6月1日】見えた!芦ノ湖だ!!!!!!!
【6月4日】箱根関所南の信号をギュッと右に曲がって、時速約1,400kmで往路のゴールテープを切りました。往路完走です!
打ち上げからの のべ運転時間は1万8千時間でした。
鼻息程度の推力で600kgの探査機を動かし続けました。
「ゆっくりでも、止まらなければ、けっこう進む」
とツイート。もちろんフォローしていたぼくも「やったぜーーーー!」ですp(^^)q
「はやぶさ2Web」のトップページは距離の図が一新され、今現在のはやぶさ2とリュウグウとの距離がリアルタイムな数値に表示されています。ぜひご覧ください、距離がどんどん縮まっている様子がわかりますよ。
タイミングよく、コーナー直前にJAXAから「はやぶさ2が今月27日前後にリュウグウに到着する予定」とのと発表がありました。
今後は、リュウグウの高度20kmに到達したら、まずカメラ、高度計、分光計などを使って小惑星の詳細な観測を行います。次に小型探査車Iや小型着陸機を降ろして、小惑星表面の直接観測を行います。
そしていよいよ!表面にタッチダウンし、物質を採取します(可能ならば異なる場所に2回タッチダウン予定です)
その後2019年11月~12月に小惑星を出発し、2020年暮れごろ地球に帰還!
「探査機の状態は正常」という知らせも嬉しいですね。
さあ〜、今後の「はや2」情報、要チェックですぞ!
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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ