私ってこんな

とむさん

2008年10月23日 00:36

このところ続いていた好天から、今日はちょっと暗い空、雨の1日となりそうですね。

さて、FM Haro! 木曜日のレディオエイチ、マイフェーバリット、「とむさんアーカイブス」
今週は、日本の女性シンガーソングライターのパイオニア的存在のひとり。
中山ラビさん、1972年のファーストアルバム『私ってこんな』を特集します。

60年代の末に関西フォーク界で活動を開始した中山ラビさん。
独特の歌声と歌唱力にくわえて、歌詞のもつ社会性から“女性版ボブ・ディラン”といわれ、プロテストソングやメッセージソングのヒロインとして、"フォークの巫女"といった存在でもありました。

リアルタイムで聴いていないわたくしがエラソーに言っては、とは思いつつ・・
この時代、女性フォークシンガーといえば、いわゆるキャンパス・フォーク、都会的で耳心地のよい、ポップな感覚、こうしたものがどちらかといえば主流だったんでは、と思います。
そういう時代に登場した中山ラビさん、およそそれまでの女性シンガーとはちがう、突き放すようでもあり、時にふてぶてしくもある歌声。そして現実的・社会的なメッセージ性。
おそらく相当に異彩を放っていたんじゃないだろうか・・・と、推察するしだいです。

このコーナー、70年代に「コダワってる」わけじゃあ決してないんですが、面白い、取り上げたい、ご紹介したい、と思うアーティストやアルバムがそのあたりに集中しているんだなあ、と今さらながら・・・
不思議な時代だし、立ち会いたかったものだな、と思います。
・・・って、ま、わたしもその時代にいたにはいたんですがね、小学生だもんなあ(^^;A

そんな時代の空気を担っていたであろうはずの1枚。
お聴きいただけたら嬉しいです。

末筆になりましたが・・・
7月17日に特集したウエスト・ロード・ブルースバンドのギタリストだった塩次伸二さんが、この19日、心不全のため急逝されました。心からご冥福をお祈りします。

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