とむさん的日々

FMハローRadio H 「とむさん星空ノート」今週は、「春のダイアモンド」と「かみのけ座」のお話でした。

前回の記事で「この星座のある方向は、銀河系のなかで星の密度の薄い方向にあたります」と、そのため“宇宙の覗き窓”とも呼ばれている、と書きました。
それはいったいどういうことか、と言いますと・・・

地球が含まれる銀河系(天の川銀河)というのは円盤状というかレンズのような形をしています。わたしたちが見ている夜空というのは、「銀河系の内部からいろんな方向を見ている」ものなんですね。

でもって、方向によって見え方が違うんです。
そうとう乱暴なんだけど、自分で思いついて気に入ってる例え話をひとつご紹介します。

あのう、どらやき、ありますでしょ。
あれもまあ円盤のようなレンズのような形、してますよね。
で、どらやきを水平に置いたとします。で、そのアンコの中にアリさんがいるとします。
アリさんが水平方向、つまり横にすすんでいくと、アンコ、いっぱいありますよね。分厚いアンコに感じることでしょう。
でも、垂直方向、縦に進むと、アンコ、すぐなくなっちゃいますよね。アンコ薄い〜！になりますよね。

さて、このアンコが星の集まりだとすると、水平方向というのは星が濃くて分厚く重なって見えるということになるわけです。
この方向の、もっとも濃く星が重なって見える方向が、天の川として見えています。
ちなみにアリさんのいる地点（つまり地球）は中心ではなく端のほうになるので、方向によって見え方(厚さ・濃さ)に偏りがあります。この方向のうちいちばん濃く見えるのが、「夏の天の川」なんですね。

逆に、垂直方向、この方向は、星があまりない、つまり星が"薄い"方向を見ることになるんですね。
そうすると、まばらな星の間から、銀河系の外、すなわち遥か彼方の別の銀河の姿をかいま見ることができる、というわけなんです。かみのけ座はこの方向に位置しているんです。

あー、そうそう、"かみのけ座の方向の星が薄い"んでありまして、"かみのけが薄い"んではありません、省略しないよーに(^-^;

はい、てなわけで、今日はちょっと無理のある記事タイトルでした(^-^;