2017年04月27日

苗いづる季節のラジオ

年度始まりの4月も終盤、来週からはもう5月です。
月はじめ、2日に例年より8日遅れて開花が発表されたソメイヨシノも、もうすっかり葉桜。これからは緑が気持ちのいい季節になっていきますね。

いま「来週からはもう5月」って言いました。「5月」という言葉から、そのころはどんな季節なのかっていうイメージ、浮かびますよね。これは、いまぼくたちが使っているカレンダーが地球が太陽の周りを回る周期を基にして作られたものだから、なんです。
季節の変化は、地球が太陽の周りを回っていくことで生じる、理科の時間に習いましたよね。地球が太陽を一周すれば季節もひと巡りします。これを基にしたカレンダーだから季節と連動しているわけです。

これにたいして、むかし使われていたいわゆる旧暦、こちらは太陽ではなく月を基準にしたもので、月が満ちて欠ける周期を一ヶ月として作られています。
このやりかたにはちゃんとメリットもあるんですがデメリットもあって、それは、この方式でつくる1年と地球が太陽の周りを回る周期とが一致しない、ということです。つまり季節とカレンダーがズレていってしまう。
これでは困るというので、時々「うるう月」というものを入れて、1年を13ヶ月にすることにしました。だんだんズレてきたのをぐいっと戻すわけですね。実は今年がそうで、今年の旧暦は5月が2回あります。

こういう仕組みですから、旧暦では「いまは何月か」と「いまはどんな季節か」が必ずしも一致しません。そこで用いられたのが「二十四節気」と呼ばれるもの。ざっくりいうと、季節がひと巡りする周期を基に、これを24等分してそれぞれの季節をあらわしたものです。ということは、これって、太陽を基準にした考え方ですよね。
月を基準にした暦のメリットを維持しつつ、太陽を基にした季節の指標も併せて使うという「いにしえの知恵」なんです。

二十四節気では、いまは「穀雨」という時期です。「穀物の雨」と書くとおり、植物の芽生えや成長をうながす雨が降るころ、という意味ですね。昨夜から今朝にかけて、まさにそういうイメージのお天気でした。

さらに、二十四節気のひとつひとつを三分割したのが「七十二候」。およそ5日ごとに移り変わっていきますから、かなりきめ細かく季節をあらわしています。二十四節気が漢字二文字なのにたいして、七十二候は気象の変化や動植物の変化をあらわす短い文章になっていて、こちらも味わい深いんですよ。

七十二候では、いまは「霜止出苗(しもやんでなえいづる)」という時期。霜が降りるのがそろそろ終わり、稲の苗が生長するころ、という意味です。

ちなみに、民間の気象会社は別として、全国の気象台の中で唯一、静岡地方気象台だけが「遅霜予報」を行っています。その理由は「お茶どころだから」。お茶にとって霜は大敵なんですね。毎年3月15日から5月10日まで行われるそうですから、遅霜の季節も終盤、次の火曜日が夏も近づく八十八夜です。

そのいっぽう、苗床では稲の苗が育って田植えの季節が近づいてきます。
田んぼに水がいっぱいに張られてみずみずしい風が吹く、気持ちのいい季節がまもなくやってきますね。

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と、そんな話題からスタートした2017年4月27日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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Today's Smile
苗いづる季節のラジオ
株式会社TOMO RUN 代表取締役の中川 智博さんをスタジオにお招きしました。

浜松を拠点にランニングの普及に取り組むスポーツマネジメント事業を展開されている中川さん。学生時代は関西学生対校選手権でハーフマラソン、10,000m、5,000m、3,000mの4冠を達成。社会人時代はスズキ陸上部に所属し全日本実業団3000メートル障害優勝などの実績をもつランナーです。

現役を引退したのち、浜松でたくさんの方に応援していただいてきたことへの感謝の実感がわき、この恩を返したいとの思いで2013年11月にプロジェクトをスタート、2016年9月に株式会社でとして法人化されています。ご出身は滋賀県ですが浜松の風土や人の温かさに「惚れた!」と、この地で起業、永住を考えておいでとのこと。うれしいですね。

幼児・ジュニア・一般の三部門で週三回の「ランニング教室」、浜松こども館での鬼ごっこ教室から小中学校の体育授業、市民ランナー指導などの「出前講座」、そしてしずおか市町対抗駅伝のパブリックビューイングや浜松シティマラソンで駅前マルシェ開催など「イベント事業」と、多彩な活動を展開してきた中川さん。近々、また楽しい企画があるんです!

きたる5月21日(日)の午後、『第3回浜松ランニングフェスティバル』が、四ツ池公園陸上競技場で開催されます。1分間ひたすら走り続ける全員参加の鬼ごっこ、親子・恋人・友達など誰でもペアでゴールを目指すペアラン、めったに走れないタータン(=全天候型陸上競技場の走路)で100m、1500m、3000mを走るファンランの部、日頃の練習成果を発揮する記録会の部など、老若男女問わず誰でもランニングを楽める企画です。

参加費用は1種目ワンコインの500円!会場には協賛企業の出店ブースもあり、観戦の方もお楽しみいただけますよ。親子、カップル、お友達でぜひ参加を!詳細およびお申込みは公式ブログのイベント案内記事をご覧ください。お問合わせは【TEL 090-3425-1179】まで!

『走る』=『速く走らなくてはいけない』という考えになりがちですが、TOMO RUNはその考え方に反対します!と中川さん。『自分のペースでがんばる』そんな人たちが楽しく走れる場所を作っていきたい、と思いを語ってくださいました。「走ること」に興味があるみなさん、ぜひ公式ブログをご覧ください。浜ランにもぜひ!

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Happiness Style
苗いづる季節のラジオ

食と酒と音を結ぶ和「和音(カズネ)」・女将さんの川嶋あかりさんに「鰹土佐 カクテルサラダ仕立て」を教えていただきました。ちょうどこれから初ガツオの季節!土佐=たたきにしたカツオを細かく切り分け、カクテルサラダふうにした一品です。

カツオは柵のまま直火で炙ってたたきにしますが、「直火は怖い」というかた、フライパンでもOKだそうですよ!おろしにんにくやねりからし、マヨネーズなどを合わせたソースであえて、お好みの野菜とともに盛り付ければ完成!
苗いづる季節のラジオ

今回もオンエア中に試食させていただきました。おおー、これ、いい!好き!にんにくやからしがぴりりと効いて大人の味わいです。こりゃあ冷やできゅっといきたいですなあ。カツオっていただき方のバリエーションが多彩で「今日はどんなふうにしていただこうかな〜」って考えるのが楽しいんですが、あらたな選択肢が加わりました(^^)

和音さんでは5月9日(火)19時半からイベント『夜の歌声喫茶』を開催。ピアノ・新開あきこさん、リードボーカル・高橋たえさんの「すみれ姉妹」をお迎えし、みんなで楽しく昭和歌謡を歌います。テーブルチャージ2,000円でお任せおつまみが3品ついて、お食事代、お飲み物代は別途かかります。美味しい食事とお酒を楽しみながらぜひ一緒に歌いましょう!ご予約は【TEL:053-525-7677】まで。お店の公式サイトFacebookページもぜひご覧ください!

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strong>はじまりはいつも、ヒトツの感動から。~浜松市文化振興財団イベント情報~
苗いづる季節のラジオ

先月まで夕方の番組でお送りしていたコーナーがお昼にお引っ越し。これから第2・第4木曜日のこの時間は浜松市文化振興財団のイベント情報をご紹介していきます。今回は文化事業課の大石 聡子さんに「アクト・ニューアーティスト・シリーズ」のご案内をいただきました。

本シリーズは、今後活躍が期待される若手アーティストによるリサイタルです。クラシックを中心としたラインナップの中に、邦楽やジャズなどクラシック以外のアーティストも出演。1995年から続く歴史をもち、これまでに107回の開催を重ねています。

約200席の小さな会場も特徴のひとつ。演奏を間近で見ながら緊張感や息遣いまで感じられる、ライブハウスのような感覚で楽しめます。また公演終演後のアフタートークでは客席からの質問コーナーもありますよ。最後には出演者の「私のお気に入りの一曲」披露も。

2017年度の一回目となるNo.108は「ダニエル・シュー ピアノ・リサイタル」。2015年第9回浜松国際コンクールに最年少で参加し第3位を受賞。アメリカ国内のコンクールでも優勝多数、今年の4月18日には19際にしてニューヨーク・カーネギーホールでのデビュー公演を果たすなど、注目度急上昇中の若手アーティストです。

公式サイトには今回のリサイタルに向けたインタビュー記事もアップされていますよ。予定プログラムは、浜松国際コンクールでも演奏した「ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番」で幕を開け「ブラームス/ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」「シューベルト/即興曲 Op.90より第1番&第3番」とつづいて「リスト/「ドン・ジョヴァンニ」の回想」へ。このラインナップ面白い!(曲目は都合により変更となる場合がごあります、ご了承ください)

5月14日(日)15:00開演(14:30開場)、会場はアクトシティ浜松 音楽工房ホール(研修交流センター2F)。チケットは1回券が一般2,500円/学生1,000円。全5回の年間パスポート券が一般7,500円/学生3,000円(3回分の料金で5回!お得です!)。お求めはアクトシティチケットセンター、またはHCFオンラインショップにて!

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
春の宵、南の空に長々と横たわる、うみへび座についてのお話でした。

この星座を見つけるポイントはふたつ。まず「うみへびの頭」にあたる部分を見つけること。もうひとつは「うみへびの心臓」にあたる星を見つけること。

どちらも、春の夜空の目印である「ししの大鎌」から見ていくのがおすすめです。
「ししの大鎌」はクエスチョンマークを左右反転にしたような形のとっても特徴的な星の並びです。いちど覚えたら次からはすぐに目につくようになりますよ。

裏返しのクエスチョンマークの上半分のふくらみの口のあいている方向に視線を伸ばした空の中ほど、ラグビーボールのようなかたちの星の集まりがうみへびの頭。
クエスチョンマークの縦棒を下に伸ばしながら少し右を見ていくと、まわりにあまり星がないなかにぽつんと光っている星があります。これが「アルファルド」といって、うみへびの心臓です。

ここから先は空がじゅうぶん暗い場所でないとなかなか見えませんが、「アルファルド」から左下に向かって、うねうねとうねっていくうみへびの長い長い胴体があります。

ここ遠州地域なら海岸でみるのがおすすめです。すっきり晴れた夜に見ると、うねうねと胴体がうねっていくようすがわかって、まさに「大蛇」です。壮観ですよ。

これからだんだん、夜の屋外が過ごしやすい季節になっていきます。
機会があったら、南の夜空にゆったり横たわる大蛇のすがた、ぜひご覧になってみてください。

ではいつものように探しかた画像です。
苗いづる季節のラジオ


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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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Posted by とむさん at 19:56│Comments(0)Smile on Radio
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