2017年08月17日
草いきれの線路とラジオ

さて、8月も後半です。お子さんたちはもちろん夏休み真っただ中ですが、お勤めのみなさんは、昨日あたりからお仕事復帰、というかたと、今週いっぱいまでお休みというかた、ふたてに別れている感じでしょうか。
ぼくはといえば、去年の夏お休みを取れなかったぶんもあって、先週末から今週前半にかけて、もう、全力で休ませていただきました。昨日から仕事モードに戻ってはいるものの、次の土日にまたちょっと遠出を計画してまして、なので、まだ夏休みは完全には終了してはいない、そんなかんじでいます。
お休みのはじめ、夏休みの心強い見方である「青春18きっぷ」を使って、飯田線に乗りに行ってきました。この路線は鉄道ファンにはわりと知られた存在で、その理由には、全長200kmちかく、90を超える駅があって、普通列車で全線走破するのに6時間半はかかるという長大さ、くわえて、水窪の先で長野県に入ったあたりに「秘境駅」と呼ばれる駅が点在することがあげられます。
「秘境駅」という言葉、鉄道好きでないかたにはあまり馴染みがないでしょうがすごく興味深いんです。
なにしろ人家もなんにもない人里はなれたところにあって、しかも駅に通じる道路もあまり整備されておらず、だから外部からたどり着くのも困難な場所にあるという、存在そのものからして不思議な駅なんです。(もちろん本来は意味があったんです。何らかの事情で理由がわからなくなっちゃってるんですね)
このような駅を訪れてランキング形式で紹介する「秘境駅に行こう!」という有名なウェブサイトがあります。そこでは独自基準で採点した全国の秘境駅を200位まで紹介していて、その2017年度版ランキングの上位20位の中に飯田線の駅が5つ、さらにベスト5の中には2つ入っているんです。全国ランキングですからね、すごいです。
第3位が「小和田」、第4位が「田本」という駅で、この二つの駅はタイプが違っていて面白いんです。

いかにも秘境駅らしい雰囲気いっぱいなのが小和田駅。古びた無人の木造駅舎が山の中にひっそりと建っているだけ、周囲にはまったく何もありません。駅前の道はうっそうとした山道で舗装もされていません。皇太子妃雅子殿下の旧姓と同じ字(読みは異なり「こわだ」です)なので話題になったことも。

たいして田本駅は、びっくり度がすごいんです。断崖絶壁に張り付くようにして狭いホームがあって、ホームの端から人がひとりやっと通れるくらいの狭い急な道が1本あるきり、そこを進むとさらに山道に深く分け入っていくという、ここはほんと、おどろきますよ。
ぼくが感じるこうした駅の魅力は、日常からの乖離、俗世間からの離脱とでもいいましょうか。乗ってきた列車がガタンゴトン行ってしまうと、もう人工の音はいっさい聞こえません。なにしろ本数が少ないですから、そのまま小一時間何も起こらないなんてことも珍しくないんです。
まわりには自販機すらありません。聞こえるのは降るような蝉の声。駅前に出ればいかにも夏を感じる草いきれ。見上げれば緑濃い夏山、その向こうには青い空と入道雲。また、駅によっては天竜川の川岸だったりしますから、川からの風も感じます。自然に囲まれて、ただもうぼーっと過ごす時間、これがいいんです。まあ暑いんですけどもね、それもまた夏らしさです。
こういう時間を過ごすって、なかなか普段はできません。「なんにもない空間、なんにもない時間」ってじつは貴重なこと、贅沢なことでもあると思うんです。でも、そんな場所なのに、「駅」だから時間がくればきちんと列車が来る、これも面白いところなんですよねえ。
もし興味をお持ちいただいたら、ネットに情報がたくさんありますから「飯田線」「秘境駅」などで検索してみてください。あ、ちなみに、秘境駅ランキング、1位は北海道の駅ですが、2位はなんと県内、大井川鉄道の駅なんですよ。
残暑の候ですが、気分はまだまだ夏!味わっていきたいですね。
-------------------------------------------------------------------------
と、そんな話題からスタートした、2017年8月17日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
-------------------------------------------------------------------------
◎Today's Smile◎

音楽の夕べ実行委員会代表の長谷川米子さん、アンサンブルムジーク浜松代表の伊藤豊子さんをスタジオに。8月22日開催の、第51回 音楽の夕べ「2017年 日独演奏家による室内楽の愉しみ」をご案内いただきました。

*開催してみたら、教会の礼拝所というロケーションがかもしだす雰囲気や、高いドーム天井による音響効果が素晴らしく、オーディエンスのみならず演奏者にも大好評。回を重ねて今回が51回目となりました。
*出演者のコーディネートを担当されているのが伊藤さん。今回は、ドイツから来日したヴァイオリン奏者2人、ヴィオラ奏者1人に加えて、地元・県西部で活躍されているミュージシャン、チェロ奏者1人、フルート奏者2人、ソプラノとピアノ各1人、計8人のアンサンブルです。
*一般的に「室内楽」といえば少人数の弦楽アンサンブルを思い浮かべますが、フルートやソプラノ、ピアノが加わることで演奏のバリエーションが広がり、有名なクラシック曲から日本の曲まで、誰もが聞いたことのある、親しめる曲が予定されています。
*2017年8月22日(火)、全席自由・入場料1,000円。事前予約の必要はありません。会場は「聖隷三方原病院」バス停すぐそば、駐車場もありますのでお車でも大丈夫です。地図やバスの案内は教会のウェブサイト内「アクセス」のページをご覧ください。★お問い合わせは教会ではなく実行委事務局【053-523-6226】へ!
*北区ではクラッシク特に室内楽を聞く場所は多くありません、教会という雰囲気の中で、一流音楽家の方々の演奏会がリーズナブルに楽しめます、皆様のお越しをお待ちしています、と長谷川さん。ぜひ足をお運びください!
-------------------------------------------------------------------------
◎Happiness Style◎
ひろみち料理教室・野崎広路先生とお電話で。
*身近な食材を使って手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は『ゆず味ポンで豚しゃぶ冷うどん』を教えていただきました。
*うわあ〜!これはもう、レシピ名を構成する全ての単語が「美味しい!」を主張しているような一品ですね〜。いつものように材料も手順も超シンプル。大根おろしを加えるのもポイントです。大根おろし&ポン酢って、相性抜群ですものね。
*食欲が減退しがちな厳しい残暑にぴったり!さっぱり風味でガッツリいただけて、疲労回復に効果が期待できるビタミンBもしっかり摂取できます。また、消化吸収効率のいい半熟卵は胃腸が弱っているときにもおすすめです。まだまだ続く残暑、ぜひお試しください(^^)b
*ひろみち先生の今月の講座は、毎月第3土曜日の男の料理教室がこんどの土曜日、19日の10:00〜12:00に雄踏文化センターで開催。毎月第4月曜日の「クッキングママ料理教室」は28日(同じ会場・時間帯)です。なお、好評の佐鳴台「セレブの会料理教室」は9月開催予定ですが日程は現時点では未確定です。生徒さんは随時募集中!お問い合わせは先生の携帯【090-2189-4575】までどうぞ。
-------------------------------------------------------------------------
『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今週は、夜空にかかる小さな竪琴「こと座」についてのお話でした。
こと座は、腕いっぱいに伸ばして持った名刺に隠れてしまうほど小さな星座ですが、この季節の星空でいちばん目立つ星である「ベガ」を含むため、特別な探し方はありません。
七夕の織姫でもあるベガは、いまごろの夜8時〜9時ごろ、ほぼ天頂つまり頭の真上で輝いています。
ですから、この季節に夜空を見上げて一番めだつ明るい星、それがベガです。
また、これまでなんどもお話ししている「夏の大三角」のひとつでもあります。
夏の大三角を「長い方の三角定規」に見立てた場合、直角の角がベガ=織姫でしたね。
ただ、ベガ以外の星はきわだって明るいわけではなく、市街地などでは星座の全体像がわかりにくいのが残念です。海や山などにおでかけの折には、ぜひベガの周辺をじっくりご覧になってみてください。
ざっくり言って、細長い平行四辺形に小さな「くの字」がくっついた、そんな形をした星座です。
星座が表す姿は、小さな西洋風の竪琴を正面から見た図がよく用いられますが、「共鳴ボディがついた弦楽器を横から見たところ」という説(あまり有力ではないようですが)もあるそうです、そんな見方もおすすめですよ。
ではいつものように、探し方画像です。

-------------------------------------------------------------------------
であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 18:21│Comments(0)
│Smile on Radio