2016年09月15日

十五夜ラジオ

十五夜ラジオ
さて今夜は中秋の名月、十五夜です。
が、どうにも微妙なお天気ぐあいです。
浜松をふくむ遠州地方、今のところ夕方以降、晴れ間もあるかも?なようすですから、名月が顔を出してくれることを期待しましょう。

今日はのちほど、星と星座のコーナーでも中秋の名月のお話をしますので、ちょっと重なってしまうんですが、そもそも十五夜とは「旧暦八月十五日の夜」のこと。
つまり日付が名前になっている年中行事ですから、いかに天候不順だろうと、十五夜の順延は「なし」です。

ただ、もっとシンプルに「この時期の月を愛でる行為」と考えるならば、この時期の満月の前後のまん丸に近い大きな月は全面的に名月である!と言ってもいんじゃないかと……まあ若干の無理はありますが、思うのですよ。

だいたい旧暦の八月十五日と新暦との関係は年によって変わりますしね。例えば一昨年の十五夜は9月8日でしたし、来年は10月4日です。

あくまで年中行事としての十五夜は、その年の八月十五日の夜で、この日の月は特別。
だから、来年は9月6日も満月ですが、この日は十五夜ではないわけです。

でも、だんだん過ごしやすくなってきて、空気も澄んできた秋の夜の満月を楽しむ、という意味では、十五夜に限らず、この季節、いい感じのお月様が出ていたらぜひ空を見上げていただきたい、と、こう思うのであります。

さらに言うなら、十五夜イコール満月とは限らなかったりもするんですよ。

もちろん、旧暦は月の満ち欠けをもとにしたものです。だから1日が新月で、7日が半月で、15日が満月。これが基本ではあるのですが、実際の天体の運行と暦との関係って、なかなかきっちり合ってくれないんですね。

1日は新月と言いましたが、天体は常に動いていますから、厳密に考えるならば、新月になるのは地球から見て月と太陽が同じ方向になる一瞬です。
1日(ついたち)という1日(いちにち)のどこかにその瞬間がある。ということは最大24時間の幅があるわけです。

くわえて、地球を回る月の軌道は楕円形を描いており、その動きはたいへん複雑です。そのため、軌道のどこを動いているかによって新月の瞬間から満月の瞬間までかかる時間(満月も厳密に言えば瞬間です)も変化するんです。

こうした理由によって、旧暦15日が満月ではないことって、じつは珍しくありません。どちらかと言うと、15日をちょっと過ぎたころ満月になることが多いんです。
じゃあ今はどうなっているかというと、次の満月は明後日、17日です。

まあざっくり、満月プラスマイナス2日ぐらいの期間は、丸に近い大きな月が見えると考えていいですから、ここ数日、夜になって晴れ間があるようでしたらぜひ見上げてみてください。

ただし、これは大切なので繰り返しますが、年中行事としての十五夜は、旧暦八月十五日の夜。だから今夜の月は特別な月、「名月」です。

ですがそもそも、この時期は台風や秋雨前線のシーズン。不安定なお天気になるのは珍しくありません。
なので昔からあまり晴天率は高くなかったようで、江戸時代の書物に「中秋の名月、十年に九年は見えず」なんてな記述もあるんだそうです。

でも、これも後ほどお話しますが、昔から、たとえ雲に隠れていても、それどころか雨が降っても、それはそれで名月の風情なのだ、として、その夜を楽しむものだったんだそうです。

もちろん晴れてくれたら言うことなし。
でも、もし見えなくても、それもまたよし。
それぐらいの気持ちで、今宵の名月、待ちたいですね。

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そんな話題からスタートした、2016年9月15日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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かみ合わせを考えよう
第1/第3木曜日のこの時間は、かみ合わせと健康について、G&Oデンタルクリニックの富安誠院長にお話を伺っていきます。

今回は、一般的な保険の歯科治療と「かみ合わせ治療」との違いについて、じっさいに体験された患者さんの生の声を交えてお伝えいただきました。

一般的な歯科医院で歯の治療を受けると、よく赤い紙をかんで横にギリギリ動かしてかみ合わせの確認をしますが、日常食事をする際あのような動きをすることはありません。これに対し「かみ合わせ治療」では、正常な咀嚼運動を考慮してアゴの動きの記録を取り、全身のバランスを見ながら治療していきます。

登場いただいた患者さんの場合も、あるとき神経を取って被せた歯がいつまでも痛くて、何軒かの歯科医院でかみあわせ調整を受けてもどうしても治らず食事もつらい状況だったのが、G&Oデンタルクリニックで模型を使って「ここがこの形だから悪い」との説明を受け、納得して治療したところ、痛みはすぐになくなったそうです。

いかがでしたか、参考になりましたでしょうか。次回は10月6日の放送です。どうぞお楽しみに!

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Happiness Style
ひろみち料理教室・野崎広路先生。

毎回、身近な食材を使ってご家庭で手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は「みょうがと大根の牛肉のっけ盛り」を教えていただきました。

この夏、ついあっさりしたものを食べてばかりだったのでは…。そこで今回は、おいしくスタミナを確保できるレシピです。みょうがや大根、カイワレなどシャキシャキのお野菜に、お酢を効かせたタレ、そしてそのタレで煮た牛肉。お皿にお野菜を敷いた上に牛肉をのっけて、タレをかけ回して出来上がり。

お酢が効いてさっぱり風味ですからボリューミーでもがっつりいただけちゃいます。涼しく感じる夜には温かい状態でいただくもよし、暑く感じる日には冷たくしていただいてもよし、と、冷温どちらもいけるのも嬉しいですね!

いやーこれはおいしそう〜!白いご飯にもバッチリ合いそうだし、これにビールときた日には、えへへ、もうたまりませんぞ(^_,^) みょうがの旬は6~10月ですから、まだまだおいしい時期が続きます。ぜひお試しください!

ひろみち先生の講座は現在、毎月第4月曜日午前中に雄踏文化センターで開講中の「クッキングママ料理教室」、なお、8月からスタートしたほぼ月一開催の「セレブの会」は来月はお休みです。生徒さんは随時募集中、お問い合わせは先生の携帯「090-2189-4575」まで!

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デイトム旅
今月から始まった新コーナー。ぼく、とむさんこと青野友彦が、県西部を基点に日帰りで行ける範囲で旅にでかけて、旅先で「ポタリング(自転車やオートバイであちこち気軽にぶらつくこと)」を楽しみ、その旅の様子をレポートしていこうという企画です。

レポートに使用する自転車は、(株)デイトナの折りたたみ式電動アシスト自転車「DE-01」。折りたたみ式だから、車に積んだり、専用のバッグに入れて列車に乗ったりして簡単に持ち運びができ、そして旅先では電動アシストの力でらくらくポタリングできます。一見、電動アシスト自転車とは思えないスタイリッシュなデザイン。一回の充電で40kmから50kmの走行が可能です。

そして、この「DE-01」は「写真を撮りたくなる自転車」でもあります。楽しく乗れて、被写体にもなる。旅先で自転車を写し込んだ写真を撮りたくなる、そんな自転車なんです。そこでこのコーナーでは、旅のレポートと平行して写真の撮影も行っています。このブログ、そして「ポタリングバイクFacebookページ」に掲載していきますからぜひご覧ください。

第二弾の旅は「島へ行こう!」。三河湾に浮かぶ佐久島を訪れました。朝、自転車を持って船に乗り込んで島に渡り、島のあちこちをめぐって、夕方の船で戻ってこようという企画です。「三河湾の黒真珠」と呼ばれたり、アートを軸にした島おこしでも知られている佐久島。今日は旅の後半をお届けしました。

まずは大事な大事な「旅メシ」、激ウマの名物「大あさり丼」と「あかしゃえびの唐揚げ」を美味しくいただいたあと「めんぞ岩」という景観ポイントへ。ここから戻る途中で、愛知県方面からお越しのご婦人方が、「かわいい自転車ですね!」と声をかけてくださり、その流れで「DE-01体験会」に!インタビューも収録させていただきました。試乗は大好評!

その後、潜水艦みたいな「おんぞ岩」、紫色がかった「新谷(にいや)海岸」を散策して、ここで山越えをして島の反対側へ。ギザギザの「高千谷(たかちや)海岸」の絶景を堪能して島をぐるり一周。あとは船の時間まで、古民家を改造した喫茶店や「おひるねハウス」に立ち寄ったりしてまったりのんびり。朝から夕方まで、素晴らしい島の1日、いい旅でした!

旅の後半で撮影した写真はこちら(クリックで拡大されます)。「ポタリングバイクFacebookページ」では走行中や撮影中の画像もごらんいただけますよ(^^)



旅に自転車を取り入れることの魅力、感じていただけましたでしょうか。さあ次はどんな旅が待っているでしょうか。次回は10月6日にお届けします。どうぞお楽しみに!

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
オープニングでもお話したとおり、今夜は中秋の名月。
そこで今日はお月見について、あわせて、ふだんとはちょっと趣向を変えて、日本で初めて初めて月のクレーターを観測した人物についての話題をお届けしました。

冒頭にお話したとおり、不安定なお天気になることが珍しくない中秋の名月。
十五夜に月が雲に隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、十五夜に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と言います。

昔の人は、たとえ月が見えなくても、雲の向こうにいるはずの名月が照らす光で夜空がなんとなくほの明るい風情を楽しもうとしたんだそうです。
そんな思いがこの呼び名からもうかがえますね。

コーナー後半にお届けした「日本で初めて初めて月のクレーターを観測した人物」とは、江戸時代の天文学者、麻田剛立(あさだごうりゅう)。

幕府が基準にしていた暦には記載されていなかった日食を20歳の若さで予言して的中させたり、現代物理学上きわめて重要な発見である「ケプラーの第3法則」を独自に発見していたと伝えられる人物。
47歳のころ、オランダから輸入した高性能な反射望遠鏡を用いて、日本で初めて月面のようすを詳細に観測し、スケッチを残しました。これが日本最古の月面観測図です。
こうした功績から、月面には彼にちなんで「Asada」と名づけられたクレーターがあるんですよ。

さらに剛立は私塾を開いて、後進の指導のため自分の得た成果を惜しみなく提供しました。
この日本初の天文塾からは、多数の優秀な弟子が輩出され、日本の暦を近代化することにつながっていきます。

ちなみに、初めて実測測量による日本地図を作った、あの伊能忠敬は剛立の孫弟子にあたります。
忠敬は剛立の天体観測技術を使うことで、高度な測量を行うことができたと言われているそうです。

江戸時代、日本人として初めて月のクレーターを見た男、麻田剛立。

反射望遠鏡を通して見た月の表面は、細かい起伏に富んだ驚くべきものでした。初めて月面を見た剛立は「まるで池のようだ」と感嘆したと伝えられます。

剛立が観測した江戸時代も現在も、月面の様子は変わっていません。
いかがでしょう、そんなことを思いながら、十五夜の今宵、夜空をみあげてみませんか?

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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Posted by とむさん at 17:33│Comments(0)Smile on Radio
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