2016年09月22日
秋分ラジオ

今日は秋分の日、お彼岸のお中日ですね。
暑さ寒さもなんとやら、と昔から申しまして、なるほどここ2,3日は最高気温あまり上がらないようですが、週末からはまた30度近くまで気温が上がる日が続く予報になっています。
今年はどうやらお彼岸プラス一週間くらいまでは暑さが続きそうな雰囲気ですね。
さて、お彼岸は仏教に端を発する年中行事ですが、暦の上にお彼岸が記載されるようになったのは、中世のこと。
西暦862年から1685年まで、藤原氏による摂関政治が始まったあたりから江戸幕府五代将軍綱吉のころまで、じつに823年間という長い期間にわたって使われた宣明暦(せんみょうれき)という暦がありまして、この暦に初めてお彼岸が載ったんです。
なぜ暦にお彼岸が記載されるようになったかというと、じつは人々の楽しみのためでした。
比叡山の坂本では彼岸会に「説法」が行なわれていて――説法とはお坊さんが聴衆に対して仏の教えを説いて聞かせることですね――この説法がたいへんな評判を集めて、遠く京の都からも人々がやってくるほど賑わっていたんだそうです。
現在の暦であれば春分や秋分の日の日付はほぼ固定されていて、秋分は9月22日ないし23日です。
でも、当時の暦では毎年日付が変わってしまっていたんです。これではお彼岸がいつなのかわかりません。
楽しみにはるばるやってきたのにとっくに終わってしまっていた、なんてことになったのではかわいそう、善男善女が難儀をしている、というので、比叡山からの要請があって暦に書き加えられるようになった、と伝えられています。
お坊さんの話を楽しみにする、というと、現代の感覚からすると若干わかりにくいような気もしますが、でも、つい先日もエンタメ情報のコーナーで「宗教活動にはエンタテインメント的な要素もある」なんてお話をしたように、当時としては立派な娯楽のひとつだったんですね。
(その時にもお話したことですが、修学旅行で薬師寺のお坊さんのお話がすごく面白かった、なんていう思い出をお持ちの方、いらっしゃることと思います。ちなみにぼくは、薬師寺もですが、飛鳥寺のお坊さんのお話が面白かったことが記憶に残っていますよ)
それに加えて、当時はそもそも、旅行にいく、遠くへ出かける、っていう経験自体が貴重なことだったわけで、ですから、説法を聞きに行くという目的ではあるけれども、同時に物見遊山=観光旅行でもあったんですね。
のちの江戸時代にも、お彼岸に「六阿弥陀参り」というものが流行したんだそうです。
これは、行基菩薩が一夜の内に一本の木から六体の阿弥陀仏を刻み上げたという伝説があり、その仏像を安置した六つの寺を巡る、というもの。
ガイドブックが出版されるほど大盛況で、老若男女がこぞって巡り歩いたそうですが、やはり庶民の格好の行楽という側面もあったようで。でもってなかには、途中にある、ちょっとこのう、ありがたい、いや、けしからん場所に繰り込もうなんてえ連中もずいぶんいたんだそうでありまして。
ま、やっぱりお彼岸っていうのは、庶民の楽しみの日でもあったわけです。
むろんのこと、お彼岸は、冒頭お話ししたとおり、仏教に起源を持ちます。
そして、先祖をうやまい、なくなった人をしのぶという、わが国独自の風習です。仏教のさかんな国はいくつもありますが、この行事、他の国にはありません。
ですから、今ある命をつないでくれたご先祖様に感謝する、そんな気持ちをきちんと大切に持ちつつ、でも同時に、行楽と結びついてもいたわけですから、今日がお休みのみなさん、まだまだ午前中です、ぜひ楽しい休日を過ごしてくださいね!
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と、そんな話題からスタートした2016年9月22日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
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◎Today's Smile◎
袋井市 税務課の武田直之さんをスタジオにお招きしました。
*袋井市役所の税務課にお勤めの武田さん、税務課全体の統括を補佐する業務と、市民の皆様に納めていただく税金、いわゆる収納に係る業務に携わっていらっしゃいます。一口に税と言っても多岐にわたりますが、今回のお話の端緒は軽自動車やバイクなどに課税される軽自動車税。
*いわゆる原付、「原動機付自転車(125cc以下の原動機を備えた二輪車で、50cc、90cc、125ccの3種があります)」は、市区町村へ届け出され軽自動車税が課せられます。ナンバーを交付するのも市区町村ですよね。
*さてみなさん、近ごろ、従来のシンプルなナンバープレートとは違う、ご当地ふうにデザインされたナンバーをよく見かけませんか?こうしたナンバーを採用する市区町村は増加しつつあり、袋井市でも、ちょうど今、この「ご当地ナンバー」のデザインを公募しているんです。
*応募期間は今月末、9月30日まで。応募要件は、袋井市をイメージさせるデザインであること。たとえば、市の鳥フクロウ、市の花コスモス、市の木キンモクセイなど。あるいは、袋井市のキャラクター「フッピー」などを取り入れていただいても結構です。
*応募するデザインは手書きでもパソコンで製作したものでもどちらでもOK。指定の応募用紙が用意されていますので、詳細は袋井市公式サイト「原付のご当地ナンバーのデザインを募集します」のページをご覧ください。
*締め切り後は、選考委員会での選考を経て年末ごろに採用作品を決定。来年の4月から実際に使用されます。気になる賞は、「最優秀賞1点(採用作品):5万円とフッピーぬいぐるみ」と「優秀賞2点:1万円とフッピーぬいぐるみ」!(なお、受賞者が高校生以下の場合は、賞金相当額の図書カードを差し上げます。)
*すでに全国から応募が集まっていて、下は8才から上は83才までの方からご応募があるそうです。お聴きの皆さんはもちろんのこと、お知り合いの方にもお声かけいただき、多くの皆さんにステキなデザインを応募していただいたいです、と武田さん。我こそは!というかた、ぜひぜひ!です。
*今回は合わせて、10月29日(土)・30日(日)に開催される「袋井宿開設400年記念祭」もご案内いただきました。江戸からも京からも27番目、東海道五十三次どまん中の袋井宿の開設は1616年。今年が400年目の記念の年なんですね。
*29日(土)には、マーチングパレードやお祭り法被パレード、ハロウィンパレードが行われ、メインステージでは、ふくろい未来大使で歌手の松原健之さんのトーク&ライブや市内の幼稚園や小中学校による吹奏楽や鼓笛などののステージが開催されます。
*翌30日(日)は、400年の歴史を再現する「時代絵巻パレード」が行われ、俳優の西村雅彦さん、歌手の松原健之さんなど、ふくろい未来大使の方々も出演されます。そのほか大物産展や市民参加ステージも。盛り上がる二日間になりますね!こちらも詳細は特設ページをどうぞ!
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◎エンチョートピック◎
エンチョーおすすめの商品を紹介していきます。
*今回のアイテムは「LEDどこでもセンサーライト」!自由に曲がる三脚で様々な場所に取付けができるセンサーライトです。人感センサーでパッと自動点灯。そして離れると約10秒後に自動消灯します。
*三脚つきだから足場の悪い場所でもOK。三脚の形を変えることでフェンスや柱などに引っ掛けて使うこともできます。そのうえ360°回転しますから、これまでにない自由な配光が可能になるんです。
*さらに、三脚を外せば強力マグネットが出現!物置やロッカーなど磁石がつく場所ならどこでも使用できます。もちろん手に持って懐中電灯代わりとしてもOK。高輝度1Wだからコンパクトなのに驚きの明るさです。
*乾電池式だから配線不要。防雨型なので、アウトドアはもちろん、雨の日のお散歩にも活躍しちゃうすぐれもの。ベーシックなタイプと約1000色の光色を作ることができる調色・調光機能付のタイプ、二種類をラインナップしています。
*お値段は「LEDどこでもセンサーライト」が2,000円、「調色調光どこでもセンサーライト」が2,380円。詳しくはお近くのエンチョースタッフまで!
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★好評いただいているクッキングタイム、今週はお休みです。来週以降をぜひお楽しみに!
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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
についてのお話でした。
いるか座は小さいうえに明るい星がない星座ですが、形がよく整っていて、周囲がもっと暗い星ばかりなため、夜空がじゅうぶん暗い場所でさえあればよく目立つ、わかりやすい星座です。
(「夜空がじゅうぶん暗い場所」という条件が現代では難しくなっているのが残念ですが…)
トランプのダイヤのような形に尾が一本。
オタマジャクシのようにも見える、とても可愛らしい形をしています。
古くから伝わる星座絵に描かれている姿がどうも掴みにくいので、ぼくはいつも勝手に「宙に跳ねるいるか」の姿をイメージしています。
また、西洋では古く、この星座のひし形の部分を指して「ヨブのひつぎ」と呼んだそうです。由来は不明だそうですが、これもおもしろい呼び名ですね。
いるか座を見るための条件である「夜空がじゅうぶん暗い場所」は、海や山などの行楽地なら満たすことも可能です。そういう場所にでかけて夜まで滞在する機会がありましたら、ぜひ探してみてください。
ではいつものように探し方です

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 18:38│Comments(0)
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