2017年03月02日
春を呼ぶ雨とラジオ

昨日からの雨、いったんあがったもののまた降り出して、番組スタート前のザザシティ浜松上空は、いままさに本降りといった状況でありました。
何日かおきにきまって雨が降る、これは今の季節につきものの天候ですよね。これを繰り返しながら暖かくなっていく、いうなれば「春を呼ぶ雨」であると同時に、植物にとっては芽生えのために必要な雨だったりもします。
昨日から3月に入りましたが、3月は旧くはご存知のように「弥生」と呼ばれました。
この「弥生」という言葉、もともとは「いやおい」と読んでいたものが転じて「やよい」と読むようになったものなんだそうです。
「弥」という字は人名でも「や」と読むのに使いますが、ここでは「いや」と読んで「いよいよ」「ますます」といった意味を持ちます。この字に「栄える」をつなげると「国の弥栄を祈る」といったように、ますます栄えるっていう意味になるんですね。
では二文字目ですが、この字はなんと読むか。「いきる」「うまれる」とか「せい」とか「なま」とも読みますが、この「生」という字はおそらく日本語でもっとも読みの多い漢字だろうといわれているんです。
「はえる」もそうだし、芝生なら「ふ」、お誕生日なら「じょう」と読みますね。
と、こっちに行くとどんどん脱線しちゃうので深入りするのはやめときますが、この場合は「生い茂る」と同じ読みかたをしています。すなわち草木が成長することを意味しているんですね。
つまり、「いやおい」、転じて「やよい」とは、植物がどんどん成長していくさまをあらわす言葉なんです。
むろんこれは旧暦の3月でつかわれた呼び名ですから、本来の意味としてはもう少し先の春まっさかり、若葉の時期を指す言葉ではあります。
ですが、いまの3月にあてはめるなら、植物がいよいよ芽吹いていく季節なんだと捉えることができますよね。だからそのために雨が降るんだと。
また、ちょうど今ごろを指すことばに「木の芽時」があります。これも文字通り植物が芽を出す時期という意味ですが、同時に、心身の調子を崩しやすい時期というニュアンスもあります。
これってつまり、寒暖の差が大きかったり、天候が安定しなかったりする、こうしたことがストレスになって、自律神経のバランスを崩してしまいがちだ、ということなんですが、新たに芽吹くための変化の時期だからなんだと考えることもできます。
じっさい、これからの季節って、なんとなくユーウツになったり、意味もなく気持ちが落ち込んだりしがちですよね。
そういうときは、いまは「芽生えの季節」なんだと、なにかと新しくなる時期なんだからそういうこともある、この先には楽しい春が来るんだから、って考えるのがおすすめです。
無理せず焦らず、変化の時期を乗り切っていきましょうね。
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と、そんな話題からスタートした、2017年3月2日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
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◎かみ合わせを考えよう◎
*第1・第3木曜日のこの時間は、かみ合わせと健康について、G&Oデンタルクリニックの富安誠院長にお話を伺っていきます。
*今回は『メンテナンスの重要性』をテーマに、詳しくお話をうかがいました。参考になりましたでしょうか。次回は3月16日の放送です、どうぞお聴き逃しなく!
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◎Happiness Style◎
野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『にんじん』について教えていただきました。
*『にんじん』って子供のころは苦手だったなあ、なんてすぐ思い浮かべます。じっさい、昔は「子どもの嫌いな野菜」の上位常連だったにんじん。現在は品種改良が進んで、10位に入るかどうかになっているんだとか。変わるものですねえ。
*年中見かけるニンジンですが、本来の旬は秋から冬。10月から2月ごろがもっとも美味しい時期です。あれれ、じゃあ旬が終わるころじゃないですか…と思いきや、地元産(とくに掛川市など)の品種が3月~6月に旬をむかえるそうです。
*その名も「ハニーキャロット」。砂地で栽培される赤い色が鮮やかなニンジンで、名前のとおり糖度が高い(つまり「甘い」!)のが特徴です。東京などに出荷される物が多いため、地元のスーパーに並ぶ機会は少ないようですが、直売所などで販売されているそうですから、見かけたらゲット!ですぞ。
*ニンジンと言えばやはり豊富なβカロテン。なにしろ「キャロット」と「カロテン」は語源がおなじ。そのほかカリウムや食物繊維も豊富です。また、もしも葉つきのものがあったら、葉にはビタミンCやカルシウムも含まれますから、ぜひ活用しましょう。
*βカロテンは表皮のすぐ下に最も多く含まれているので、皮は薄くむくことを心がけましょう。厚くむいちゃったらもったいないですぞ。また、油と一緒に摂ると吸収効率が高まります。今回のおススメ調理法「にんじんジュース」も、最後に少しだけオリーブオイルを入れるのがポイント!
*毎回大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」、3月は13日(月)と25日(土)のランチタイム開催です。ピックアップするお野菜は月替り。テーマ食材は当日のお楽しみです!詳しくはリンク先をぜひ。
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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
仲良く輝く双子の星、ふたご座についてのお話でした。
ふたご座はとても見つけやすい、冬の後半の夜空を代表する星座のひとつで、空の高いところ、ほぼ頭の真上を通っていく星座です。いまの時期、夜8時から9時ごろに真上の空を見上げて、仲良くよりそって同じくらいの明るさで輝く2つの星が見つかれば、それが双子の星、「カストル」と「ポルックス」です。
「冬の大三角」から見ていく方法もあります。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで形づくられる逆三角形「冬の大三角」の「上の辺」、ベテルギウスからプロキオンに至ったところを直角に上に曲がったあたりです。明るい星が二つ、すぐわかりますよ。
このカストルとポルックスが双子の頭に相当し、オリオン座の方に向かって胴体が伸びていきます。ちょうど、カタカナの「ト」という字が背中合わせに並んでいるようにも見えて、たいへん印象的な姿をしています。
ほんとに仲良く同じくらいの明るさで輝くこの二つの星。古くから双子と見る地域が世界的にも多かったようですが、ほかにも「一対の目」とする見方もあって、ドイツにはゲルマン神話をもとにした「巨人の目」という呼び名があったり、日本でも「カニの目」とか「睨みぼし」なんて呼び名があったようです。また、二列に並ぶ双子の胴体部分を柱に見たてて「門柱」なんて呼び名もあったとか。
そんなふうに見てみるのも面白いですよ。
ではいつものように探し方図解です。

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 18:30│Comments(0)
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