2017年05月18日

青葉繁れるラジオ

青葉繁れるラジオ

五月も半ばをすぎてすっかり初夏らしくなってきました。
今ごろを象徴することばのひとつに「青葉」がありますね。手紙の書き出しの文例集にもよく「青葉繁れる季節を迎え…」なんて出てますし、あの有名な俳句「目には青葉…」もあります。

だけど、青葉って、青い色はしてませんよねえ。

こういう例はほかにもたくさんあって、青海苔、青菜、青竹、青リンゴ、青汁、青虫、青じそ、などなど。みんなじっさいは緑なのに「青」で表現してます。そうそう、ぼくの名字の青野もおそらくそうだし、青山さんや青田さんも、たぶんブルーじゃなくてグリーンの意味からきているんでしょうね。

緑なのに青という、これはどうしてなのか。古代の日本語では色を表す固有の言葉が「アカ」「クロ」「シロ」「アヲ」しかなかった、それで、それぞれがカバーする色の範囲がかなり広かったからだ、といわれています。

日本語の中でこの赤黒白青だけが、「〜い」または「〜し」をつけて形容詞になりますよね。「みどりい」とか「むらさきい」とかは言いません。「黄色い」と「茶色い」だけちょっと例外ですが、これらも「色」という言葉が必須で、単独で「きい」「ちゃい」にはなりません。

また、この4色以外の色の名前はほぼ「何らかの実在するモノの色」から来てますよね、桃色、灰色、オレンジ色、水色など。これに対してこの4色はアカ=明るい、クロ=暗い、のように、モノではなく「概念」に由来しています。
なるほどたしかに基本的な言葉なんだろうなと思わせてくれます。

また、この3月に東北大学電気通信研究所の研究グループが発表した「日本語の色名語の進化」に関する調査によれば、平安時代より前の日本の和歌における青と緑の使われ方を調べたところ、やはり「青」と「緑」は言葉の上ではっきり区別されていなかったことが確認されたそうです。

色の違いが感じられていなかったのではなくて、言葉で表現する際に区別がなかった、区別する必要が特になかった、ということです。それがしだいに区別するようになっていったんですね。

このように「はじめは青と緑が一緒に扱われていて、次第に分離していく」という過程はじつは日本語だけではなく、世界中の言語に見られるものだそうで、たとえば英語でも、13世紀以前の中世には青も緑も含む色名があったそうです。後にgreenとblueに別れたんですね。

ある和歌の研究によると、日本語で「青(あを)」と「緑(みどり)」の区別がつけられ始めたのは平安時代末期から鎌倉時代にかけてではないかと考えられるそうです。だとすると「みどり」という色名にもさきほど言ったように何らかの「もと」があるはずですよね。

「みどり」という言葉そのものはもっとずっと以前からあって、万葉集にも出てきます。
これには諸説あるのですが、本来は、「若々しい、みずみずしいもの、ピュアなもの」をあらわす言葉だったとも言われています。「みどりの黒髪」「みどりご」なんていう表現がそうですね。そこから転じて植物の若い芽のことを指すようになっていったようなんです。

で、その後、青と緑を区別していくようになるにつれて、その若い芽の色がもとになって、こういう色全般を「みどり」と呼ぶようになった、と、おそらくこういうことなのではないかと思われます。

と、いうことはですよ。
今ごろの青葉のみどりは、まさに本来の意味でもみどりそのものである、というわけなんですね。
みずみずしいみどりの季節、味わっていきましょう。

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と、そんな話題からスタートした、2017年5月18日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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かみ合わせを考えよう
第1/第3木曜日のこの時間は、かみ合わせと健康について、G&Oデンタルクリニックの富安誠院長にお話を伺っていきます。

今回は「メンテナンスの重要性」をテーマに、じっさいに治療を体験された患者さんのお話を交えつつ詳しくお話をうかがいました。参考になりましたでしょうか。次回もどうぞお聴き逃しなく!

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Happiness Style
ひろみち料理教室・野崎広路先生とお電話で。

毎回、身近な食材を使って手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は「キャベツとチーズのとろろ昆布の豚巻き」を教えていただきました。おおーん、なんだかもうこの組み合わせを聞いただけで美味しそうですよね〜

甘辛く照りをつけて焼いた豚バラ肉のカリカリ感、加熱したキャベツの柔らかい甘み、そこへチーズがとろ~り、でもって、とろろ昆布のうま味が広がる〜!昆布は「ミネラルの宝庫」と言われる食材。ビタミンB群を多く含む豚肉との組み合わせは夏バテ防止にも!

青葉繁れるラジオ※クリックで拡大されます。

ちょうど少し前のコーナーで、6月20日から数量限定販売が始まる「缶入り静岡麦酒」の話題をお届けしたところへこのレシピ!こりゃもうビールでしょー!(^^)b もちろん、白いご飯との相性も抜群、お弁当にもおすすめですよ。

先月から「男の料理教室」が復活!第3土曜日の10:00〜12:00に雄踏文化センターで開講です。第4月曜日の「クッキングママ料理教室」は同じ会場・時間帯で。佐鳴台「セレブの会料理教室」次回は8月開催の予定です。生徒さん随時募集中!お問い合わせは先生の携帯【090-2189-4575】までどうぞ。

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
春から初夏にかけて南の空に浮かぶ小さくて可愛らしい星座、からす座についてのお話でした。

この星座は、春の夜空の目印である「春の大曲線」を少し伸ばした先にあります。
北の空高くに浮かぶ北斗七星の柄の部分から、東の空でうしかい座の「アークトゥルス」を経由して、南の空のおとめ座「スピカ」までたどる大きなカーブが春の大曲線でしたね。

なお、今年はスピカのすぐそばに先週お話した木星がきていますのでちょっと注意が必要です。二つななめに並んで光る明るい星、左下の白いほうの星がスピカですよ。

北斗七星はもちろんよく目立っていますし、アークトゥルスもスピカもとっても明るい星ですから、周囲に明りがたくさんあって細かい星が見えないような場所でも、春の大曲線はすぐわかりますよ。

その春の大曲線のすこし先、ちょっと歪んだ四角形ににひとつ星を足したような形をしているのがからす座です。
ちょうど地面に落ちているなにかをついばんでいるような姿をしていて、なるほどたしかに、ハトでもニワトリでもなく、カラスだ、と思える形をしているんですよ。

回りにあまり目立つ星がないなかで整ったかたちに並んでいるので、暗い夜空であれば、この星座は小さいながらとてもよく目立ちます。
行楽シーズン、夜の屋外も過ごしやすくなってきました。空気のきれいな場所にお出かけの機会があったらぜひ探してみてください。

ではいつものように探し方画像です。
青葉繁れるラジオ

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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Posted by とむさん at 18:41│Comments(0)Smile on Radio
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