2018年02月01日
春のとなりのラジオ
昨夜の皆既月蝕、途中で薄雲がかかる時間帯はあったものの、トータルで見ればクリアな空になって、天体ショーを楽しむことができました。みなさまご覧になれましたでしょうか。
それにしても夜の屋外の寒いこと寒いこと。とてもずっと見てはいられず、基本は温かい部屋の中にいて、5分おきくらいに外に出ては空を見上げてまた部屋に戻る、を繰り返してました。
なにしろ、このところずっと、最低気温・最高気温・平均気温のいずれもが平年の値よりずっと低い日が続いていましたからねえ。しかも、その平年の値というのが一年でもっとも低い数字なんです。今朝は久しぶりに最低気温が平年をわずかに上回りまったものの、最高気温はやはり下回りました。
そもそも、今は二十四節気のうち「大寒」、これは一年でもっとも寒い時期という意味ですから、要するに、もっとも寒い時期の気温をさらに下回る日が続いていたということで、そりゃあ寒いはずです。
ただ、その「大寒」もそろそろ終盤です。二十四節気を三分割した七十二候では、月曜日までが「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」という、つまり「沢に氷が厚く張りつめるころ」という、なにもそこまで寒そうに言わなくてもいいじゃないかというくらいの時期で、まさしく寒さの底だったんです。
火曜日からは大寒のラストの期間に入っていて「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」といいます。これは「春の気配を感じたニワトリたちが卵を産み始める時期」という意味。そうなんです、大寒が終われば今度の日曜からは「立春」なんです。
立春以降は七十二候も春のおとずれを感じさせる言葉が多くなっていきますよ。例えば立春のうち最初の候は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」といいます。ね、春を感じますね。
もちろん、立春だからといってスイッチを切り替えるみたいに春になるわけじゃありません。それどころか、このさき週末にかけていったん寒さが緩むものの、立春を過ぎたあたりでまた寒気が流れ込みそうな予報だったりします。それでも、一歩ずつ、春は確実に近づいているんですよね。
今のような時期をあらわす俳句の季語に「春隣」(「はるどなり」「はるとなり」どちらの読みもアリなようです)があります。冬もようやく終わりに近づいてきて、春の気配がそこはかとなくただよう感じが伝わってくる言葉です。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、春のすぐ隣にぼくたちは今いるんですね。なんだかそう思えばこの寒さも乗り切っていけそうな気がします。インフルエンザもかなり流行しているようですし、体調にはしっかり気を配りながら、春を待ちたいですね。
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と、そんな話題からスタートした、2018年2月1日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎Event Information◎

磐田府八幡宮 宮司の幡鎌 繁さんをスタジオに。
*いまから1300年さかのぼる天平の世、天武天皇の曽孫にあたるとされる桜井王(さくらいおう)という皇子が、遠江の国司として国府に赴任されたさい、国内の平和と繁栄を願って祀られたのが始まりという、たいへん古い歴史をもつ神社です。
*八幡宮と呼ばれるお宮は日本中に数多く存在していて、有名どころもいくつかありますが、「地名+八幡宮」という呼び名がふつうで、国府に祀られたことを由来として「府八幡宮」と称するのは全国でも唯一ここだけなのも興味深いです。
*府八幡宮では、きたる2月3日に恒例の「節分祭」が行われます。まず15時から神事が始まります。お祓い、弓の弦を鳴らす"鳴弦"など、厄を祓い福を呼ぶ儀式が行われます。その後16時から、いいよ豆まきがスタート!
*年男・年女の皆さんに加え、ラグビーヤマハ発動機ジュビロの若手選手の皆さん、ジュビロくんとジュビィちゃん、そして磐田市のキャラクター「しっぺい」も登場して、福豆・お菓子・お餅などが多数まかれます(ラグビー選手たちからはサインボールも!)。
*本殿の正面(南側)と、西側・東側の三方にまかれます。毎年沢山の人が訪れますが、正面や西側に比べて東側が比較的混み具合が穏やかだそうですから、福をしっかりいただくには東側も要チェックですよ。
*JR東海道本線「磐田駅」北口より北へ徒歩およそ15分、お車をご利用の場合は国道1号線「加茂川」交差点を南(磐田駅方面)へ約2分、東名高速からは「磐田IC」より県道86号線を南へおよそ15分。駐車場は100台ぶん用意がありますが、公共交通機関や自転車もおすすめです。
*宮中で大晦日に行われた「追儺」という鬼払いの儀式がルーツとされる節分。暦の仕組みが変わった今は年越しの時期と少しずれていますが、本来「季節の分かれ目」の意味で年に4回あった節分が2月だけ残っているのもそんな起源があるからなんですね。
*皆様ぜひ福をいただきにおいでください、と宮司さん。今年も沢山の人で賑わう節分でありますように!どうぞ足をお運びください。
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◎Happiness Style◎

野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『メキャベツ』について教えていただきました。
*素朴な疑問シリーズ「メキャベツって大きくなる前のキャベツなの?」いえいえ、たしかに見た目はちっちゃいキャベツですが、茎と葉の分かれ目のところに小さいキャベツが沢山つくという、一般的なキャベツと同じアブラナ科の仲間ではありますが、別の品種なんです。
*なんと全国の生産量の90%が静岡県西部で栽培されていて、地元の特産品なんです。しかも栄養たっぷり、ビタミンCはキャベツの4倍、ビタミンKはキャベツの2倍、さらにβカロテンも豊富に含まれます。小さいけれどぎゅっと凝縮されているんですねえ。ぜひとも活用したいです(なお保存時は乾燥しないようビニール袋に入れて野菜室で!)。
*毎回楽しみな「お勧め調理方法」は『メキャベツの味噌炒め』。下部の固い部分を切り落として縦半分にカットしたメキャベツを、少量の油を引いたフライパンで断面に軽く焼き色がつくまで炒めたら、味噌・みりん・水を加え、ふたをして2~3分蒸せばできあがり。お好みでキノコ類を入れるのもいいとのこと。これは美味しそうですぞ〜、ぜひお試しを!
*毎回大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんがくわしく解説してくださいます。2月は13日(火)、26日(月)の開催です。
*さらに、シャンゼリゼがブッフェスタイルにリニューアルしたのにあわせ、3月までの期間限定で「野菜ソムリエコミュニティ遠州三河」とのコラボスムージーが登場!ニンジン、ミカン、アマニオイルがブレンドされた飲みやすいスムージーです。おすすめですよ〜!
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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今回はいつもとちょっと趣向を変えて、「アジアの星物語」という本について、そしてその本の中から、オリオン座神話についてのお話でした。
「国際天文年」に定められた2009年にスタートした、アジアのさまざまな地域に伝わる星にまつわる神話や伝説を掘り起こして広めていこうという「アジアの星」国際プロジェクト。
その成果のひとつとして2014年2月に出版された日本語版が「アジアの星物語」です。
今回はその中から、今とても目立っていて満月前後の明るい月があってもよく見える、オリオン座にまつわるお話をご紹介しました。
この本に収められた物語には生活に密着したお話が比較的多いんですが、冬の夜空の代表ともいうべきオリオン座ともなると、王や神々にまつわるものが紹介されているところもさすがの存在感と言ったところ。
また、オリオン座を追いかけるように動いていくシリウス、あるいは、シリウス〜三つ星〜アルデバランがほぼ直線上に並んでいることなどがお話の中に上手に取り入れられていて、昔から人々は星をよく見ていたんだなあ、と思わせてくれます。
西洋文化の歴史の中で文学的な洗練を経てきたギリシャ神話に比べれば荒削りなお話が多いものの、それがかえってプリミティブな印象を与えてくれる、アジアのさまざまな民族に伝わる星や太陽、月や宇宙にまつわる神話や伝説。
じつに豊かなお話が伝わっているんですよ。
この本に興味をお持ちいただいかたは、ネット通販で簡単に入手できます。
「アジアの星物語」で検索してみてください。
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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
それにしても夜の屋外の寒いこと寒いこと。とてもずっと見てはいられず、基本は温かい部屋の中にいて、5分おきくらいに外に出ては空を見上げてまた部屋に戻る、を繰り返してました。
なにしろ、このところずっと、最低気温・最高気温・平均気温のいずれもが平年の値よりずっと低い日が続いていましたからねえ。しかも、その平年の値というのが一年でもっとも低い数字なんです。今朝は久しぶりに最低気温が平年をわずかに上回りまったものの、最高気温はやはり下回りました。
そもそも、今は二十四節気のうち「大寒」、これは一年でもっとも寒い時期という意味ですから、要するに、もっとも寒い時期の気温をさらに下回る日が続いていたということで、そりゃあ寒いはずです。
ただ、その「大寒」もそろそろ終盤です。二十四節気を三分割した七十二候では、月曜日までが「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」という、つまり「沢に氷が厚く張りつめるころ」という、なにもそこまで寒そうに言わなくてもいいじゃないかというくらいの時期で、まさしく寒さの底だったんです。
火曜日からは大寒のラストの期間に入っていて「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」といいます。これは「春の気配を感じたニワトリたちが卵を産み始める時期」という意味。そうなんです、大寒が終われば今度の日曜からは「立春」なんです。
立春以降は七十二候も春のおとずれを感じさせる言葉が多くなっていきますよ。例えば立春のうち最初の候は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」といいます。ね、春を感じますね。
もちろん、立春だからといってスイッチを切り替えるみたいに春になるわけじゃありません。それどころか、このさき週末にかけていったん寒さが緩むものの、立春を過ぎたあたりでまた寒気が流れ込みそうな予報だったりします。それでも、一歩ずつ、春は確実に近づいているんですよね。
今のような時期をあらわす俳句の季語に「春隣」(「はるどなり」「はるとなり」どちらの読みもアリなようです)があります。冬もようやく終わりに近づいてきて、春の気配がそこはかとなくただよう感じが伝わってくる言葉です。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、春のすぐ隣にぼくたちは今いるんですね。なんだかそう思えばこの寒さも乗り切っていけそうな気がします。インフルエンザもかなり流行しているようですし、体調にはしっかり気を配りながら、春を待ちたいですね。
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と、そんな話題からスタートした、2018年2月1日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎Event Information◎

磐田府八幡宮 宮司の幡鎌 繁さんをスタジオに。
*いまから1300年さかのぼる天平の世、天武天皇の曽孫にあたるとされる桜井王(さくらいおう)という皇子が、遠江の国司として国府に赴任されたさい、国内の平和と繁栄を願って祀られたのが始まりという、たいへん古い歴史をもつ神社です。
*八幡宮と呼ばれるお宮は日本中に数多く存在していて、有名どころもいくつかありますが、「地名+八幡宮」という呼び名がふつうで、国府に祀られたことを由来として「府八幡宮」と称するのは全国でも唯一ここだけなのも興味深いです。
*府八幡宮では、きたる2月3日に恒例の「節分祭」が行われます。まず15時から神事が始まります。お祓い、弓の弦を鳴らす"鳴弦"など、厄を祓い福を呼ぶ儀式が行われます。その後16時から、いいよ豆まきがスタート!
*年男・年女の皆さんに加え、ラグビーヤマハ発動機ジュビロの若手選手の皆さん、ジュビロくんとジュビィちゃん、そして磐田市のキャラクター「しっぺい」も登場して、福豆・お菓子・お餅などが多数まかれます(ラグビー選手たちからはサインボールも!)。
*本殿の正面(南側)と、西側・東側の三方にまかれます。毎年沢山の人が訪れますが、正面や西側に比べて東側が比較的混み具合が穏やかだそうですから、福をしっかりいただくには東側も要チェックですよ。
*JR東海道本線「磐田駅」北口より北へ徒歩およそ15分、お車をご利用の場合は国道1号線「加茂川」交差点を南(磐田駅方面)へ約2分、東名高速からは「磐田IC」より県道86号線を南へおよそ15分。駐車場は100台ぶん用意がありますが、公共交通機関や自転車もおすすめです。
*宮中で大晦日に行われた「追儺」という鬼払いの儀式がルーツとされる節分。暦の仕組みが変わった今は年越しの時期と少しずれていますが、本来「季節の分かれ目」の意味で年に4回あった節分が2月だけ残っているのもそんな起源があるからなんですね。
*皆様ぜひ福をいただきにおいでください、と宮司さん。今年も沢山の人で賑わう節分でありますように!どうぞ足をお運びください。
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◎Happiness Style◎

野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『メキャベツ』について教えていただきました。
*素朴な疑問シリーズ「メキャベツって大きくなる前のキャベツなの?」いえいえ、たしかに見た目はちっちゃいキャベツですが、茎と葉の分かれ目のところに小さいキャベツが沢山つくという、一般的なキャベツと同じアブラナ科の仲間ではありますが、別の品種なんです。
*なんと全国の生産量の90%が静岡県西部で栽培されていて、地元の特産品なんです。しかも栄養たっぷり、ビタミンCはキャベツの4倍、ビタミンKはキャベツの2倍、さらにβカロテンも豊富に含まれます。小さいけれどぎゅっと凝縮されているんですねえ。ぜひとも活用したいです(なお保存時は乾燥しないようビニール袋に入れて野菜室で!)。
*毎回楽しみな「お勧め調理方法」は『メキャベツの味噌炒め』。下部の固い部分を切り落として縦半分にカットしたメキャベツを、少量の油を引いたフライパンで断面に軽く焼き色がつくまで炒めたら、味噌・みりん・水を加え、ふたをして2~3分蒸せばできあがり。お好みでキノコ類を入れるのもいいとのこと。これは美味しそうですぞ〜、ぜひお試しを!
*毎回大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんがくわしく解説してくださいます。2月は13日(火)、26日(月)の開催です。
*さらに、シャンゼリゼがブッフェスタイルにリニューアルしたのにあわせ、3月までの期間限定で「野菜ソムリエコミュニティ遠州三河」とのコラボスムージーが登場!ニンジン、ミカン、アマニオイルがブレンドされた飲みやすいスムージーです。おすすめですよ〜!
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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今回はいつもとちょっと趣向を変えて、「アジアの星物語」という本について、そしてその本の中から、オリオン座神話についてのお話でした。
「国際天文年」に定められた2009年にスタートした、アジアのさまざまな地域に伝わる星にまつわる神話や伝説を掘り起こして広めていこうという「アジアの星」国際プロジェクト。
その成果のひとつとして2014年2月に出版された日本語版が「アジアの星物語」です。
今回はその中から、今とても目立っていて満月前後の明るい月があってもよく見える、オリオン座にまつわるお話をご紹介しました。
この本に収められた物語には生活に密着したお話が比較的多いんですが、冬の夜空の代表ともいうべきオリオン座ともなると、王や神々にまつわるものが紹介されているところもさすがの存在感と言ったところ。
また、オリオン座を追いかけるように動いていくシリウス、あるいは、シリウス〜三つ星〜アルデバランがほぼ直線上に並んでいることなどがお話の中に上手に取り入れられていて、昔から人々は星をよく見ていたんだなあ、と思わせてくれます。

じつに豊かなお話が伝わっているんですよ。
この本に興味をお持ちいただいかたは、ネット通販で簡単に入手できます。
「アジアの星物語」で検索してみてください。
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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 18:09│Comments(0)
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