2019年04月18日
虹はじめましたのラジオ

さて、季節はすっかり春爛漫、今日も暖かくなりそうです。二十四節気では、起点である「立春」から数えて5つめの「清明」が明日まで。土曜日からは早くも6つめの「穀雨」という時期に入ります。穀物の雨と書いて穀雨、恵みの雨の季節です。
七十二候では、明日までが「虹始見(にじはじめてあらわる)」、土曜日からは「葭始生(あしはじめてしょうず)」。いずれも字面をながめているだけでも冬のあいだ乾燥していた大地が湿り気を帯びてきた感じがしますよね。雨や虹はむろんのこと、葭も水辺の植物ですもの。
虹といえば、ちょうどいま真っ只中である「虹始見(にじはじめてあらわる)」と対になっている時期があるというお話、以前したことがあります。11月の下旬に「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」という時期があって、七十二候では冬のあいだ虹はいったん店じまいということになっていたんです。
月曜日から「虹始見(にじはじめてあらわる)」に入っていますから、つまり今週は、冷やし中華じゃないけど「虹、はじめました」の時期なんですね。なので、昨日、雨あがりにお日さまが顔をのぞかせたらまさにそのとおり、というところだったんですが、ちょっと残念でした。
ところで虹とはなにかというと、いろいろな説明のしかたがありますが、日本大百科全書によれば 「雨上がりのときなどに、太陽と反対方向に現れる色のついた光の輪」とされていまして、簡潔な説明ですね。そして、なぜ色がついて見えるかと言えば、太陽の光が、空気中にただよう水滴によって屈折したり反射したりするときに、水滴がプリズムの役割をして、光が分解されるからです。プリズムの実験、中学校の理科の時間にやりましたよね。
それでは分解された虹の色はいくつの色になるでしょうか。はい「七色」という声がすぐ上がると思います。でもじつは「虹=七色」というのは必ずしも普遍的なものではないんです。虹に複数の色が見えるのは確かですが、でも、それぞれの色はグラデーションのようにつながっていて、くっきりした境界はありません。
これを「七色である」としたのは、かのアイザック・ニュートンなのだそうです。ニュートンといえば万有引力の法則ですが、光の研究でも多大な功績があったひとで、そのものずばり「オプティクス(光学)」という有名な著書があるほどです。
じつはニュートンがこの発表をするまでのヨーロッパでは、虹は「3色」または「5色」と考えられていたらしいんです。光の精細な研究をおこなったニュートンは、虹の色がじっさいには無数にあることをわかっていたようなんですが、あえて「7色である」ということにしたんです。
これはどうも、1週間が7日であること、すなわち聖書の創造神話で神が6日働いて7日目に休息したこと、あるいは、音楽の音階が、ドからシまでの7つの音でできていること、など、神聖であるとされていた「7」という数字にやや強引に対応させた、ということらしいんですね。
これが日本に伝わって明治以降の学校教育のなかに取り入れられて現在に至ります。ですからかくいうぼくも、虹の色といったらすぐ「七色」と思うんですが、これ、じつは国によってけっこうさまざまで、例えばアメリカでは一般的に6色と考えられているそうですし、そもそも人によっても違うんだそうです。
わが国でも、古くは5色という認識があったり、あるいは8色や6色という捉え方もあったようで、やっぱりいろいろなんですね。どうやら、虹の色が何色なのかは「じっさいにいくつの色に分かれるか」ではなくて「何色に分かれていると見ようとするか」で変わるということのようです。
ですから、いかがでしょう、こんど虹を見つけた時は、「七色」をいったん脇において、自分の目では何色に見えるか、じっくり観察してみるもの面白いかもですよ。
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と、そんな話題からスタートした、2019年4月18日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
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◎Happiness Style◎
ひろみち料理教室・野崎広路先生とお電話で。
*身近な食材を使って手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は『筍とブロッコリーの和風パスタ』を教えていただきました。春の味覚!いまがいちばん美味しい筍を活用した、醤油味の和風パスタです。ブロッコリーの緑が加わって彩りもいかにも春らしくなりますね!
*ブロッコリーはパスタを茹でる終盤にお鍋に投入して一緒に茹でておき、茹で筍とベーコンをにんにく+赤唐辛子+オリーブオイルで炒めて醤油で味付けしたフライパンに投入。ここで、様子を見ながらパスタの茹で汁を加えて全体をなじませるのがポイントです(^^)b いかにも春!の一品、簡単に作れてとっても美味しいですぞ〜、お試しあれ!
*大好評のひろみち先生の料理教室は、いずれも雄踏文化センターで、
◎「男の料理教室」毎月第3土曜日 10:00〜2:00=今月は4/20(土)
◎「クッキングママ料理教室」毎月第4月曜日 9:30〜12:00=今月は4/22(月)
生徒さんは随時募集中です!お問い合わせは先生の携帯【090-2189-4575】までどうぞ!
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◎とむさんのMy Choice Time◎
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしていきます。
今日は、月イチ「テレビまんが主題歌メモリアルシリーズ」、第4弾は「世界名作劇場」です。そもそものスタート地点、1969年からの5年間に放送された作品たちを特集しました。
「世界名作劇場とは何か」というと、いろんな定義のしかたがあってちょっとややこしいんです。でも、このコーナーは楽しくお届けするのが基本ですから、ゆるーい定義を採用します。それは「日曜夜7時半からフジテレビ系で放送されていた、海外の文学作品が原作のアニメ」というもの。
じつをいうと、今日とりあげた時代はまだ「世界名作劇場」という冠はなくて「カルピスまんが劇場」とうたっていました。でもこの広い定義をあてはめると、最初の作品にあたるのが『ムーミン』なんです。
そして、日本のTVアニメ史上もっともポピュラーな作品のひとつ『アルプスの少女ハイジ』まで、今日も楽しくお送りしました。
お届けしたナンバーは、
『ムーミン』から
◎ねえ!ムーミン
『アンデルセン物語』から
◎ミスター・アンデルセン
◎キャンティのうた
◎ズッコのうた
『山ねずみロッキーチャック』から
◎緑の陽だまり
◎ロッキーとポリー
『アルプスの少女ハイジ』から
◎おしえ
◎まっててごらん
の8曲でした。「世界名作劇場」また特集しますからね!
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お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 18:12│Comments(0)
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