2019年06月06日

傘の季節とラジオ

傘の季節とラジオ
6月に入りまして、まもなく雨の季節です。今日は降水確率0%、浜松は気温31.7℃を記録して真夏日になりましたが、このお天気は長続きせず、明日からは全国各地で傘マークや曇マークが続きます。

それもそのはず、ちょうどいまごろは九州北部から関東にかけて続々と梅雨入りになる時期です。東海地方の平年の梅雨入りも6月8日ごろ。ちなみに去年は6月5日ごろでしたから、もう梅雨入りしていたんですね。今週末あたりの雨のタイミングで梅雨入りということになるかもしれません。

これからの季節に活躍するものといえば、傘ですよね。
「傘」という道具はおおよそ4000年前から使われていたといわれますが、当時は雨よけではなく、身分の高い人物が外出する際の日除けとして使われていたようです。つまり権威の象徴だったんです。むろん自分で差したんじゃなくおつきのものが差しかけるわけです。これが一般に広まったのがギリシア時代だそうですが、このころの傘は閉じることができなかったんだそうです。

閉じることのできる傘が作られるようになったのは13世紀に入ってからのことといいますが、この時代もまだ日よけ、つまり日傘でした。これが雨傘として使われるようになったのはじつはそんなに古い話ではなく、18世紀の中盤、イギリスでのことだったそうです。

ただしこれは「洋傘」の話。ではわが国ではどうかというと、中国大陸でやはり権威の象徴として使われたものがルーツで、伝来してきたのが飛鳥時代のようです。おなじように当時は閉じることができませんでした。

その後、平安時代には和紙や竹細工が取り入れられ、鎌倉時代には閉じられる傘も作られるようになり、そして室町時代、和紙に油で防水性を施して雨傘としても使われるようになりました。雨具として広く一般に使われだしたのは江戸時代なかばのことのようです。これがいわゆる「和傘」。「蛇の目でお迎え嬉しいな」の「蛇の目」も和傘ですね。

そして、明治のはじめ、洋傘が日本に入ってきます。当初は高価な輸入品でしたが、材料も製造も国内で賄うすなわち純国産化されて以降は価格も下がり、洋傘は急速に普及して和傘に取って代わります。現在ではもう日常的に和傘を使う人はまずいらっしゃいませんよね。

さきほど言ったとおり、もともと日傘だった洋傘が雨の日にも使われるようになったのは18世紀なかば、1750年ごろのイギリスです。ちなみにこれは、女性が使うものとされていた日傘を、男性がしかも雨傘として使ったという、二重に画期的な出来事だったんです。そのためかこの人物の名前はちゃんと残っていて、ジョナス・ハンウェイという人です。当初は奇行・変人扱いされたそうですが、パイオニアとして称賛されるべき人物ですよね。

それに対してわが国で、開拓者の名前は残っていないようですが日傘を雨傘として使うようになったとされる室町時代は14世紀から16世紀だし、江戸時代中期すなわち18世紀初頭から半ばごろには一般に広まったわけで、だとすると、使い方に関して西洋より先んじていたということになるのかもしれません。まあこれは先見の明とかよりも、雨の多い気候だからという理由のほうが大きだろうとは思いますけれども。

そんなふうに考えると、和傘にふれる機会がめっきり減ってしまったのはなんだかもったいないような気がしてきませんか。もし何かの機会に和傘を身近に感じる機会があったら、ぜひじっくり味わってみたいものですね。

これからの季節、今日のような晴れた日にはもちろん日傘が活躍します。環境省が先月下旬、熱中症対策として男性にも日傘の活用を促す取り組みを始めると発表したこともあって、この夏は「日傘男子」がぐっと増えるかもしれません。となればいっそう、雨でも晴れでも、だれもが傘を手放せない季節ということになりそうです。

これからの季節、「傘」という道具について、あれこれ考えてみるのもいいかもですよ。

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と、そんな話題からスタートした、2019年、令和元年6月6日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…

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Happiness Style
傘の季節とラジオ

※写真はイメージです。

野菜ソムリエプロ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『トウモロコシ』について教えていただきました。なんとタイムリーなことに、ぼく、つい一昨日、今シーズン初のトウモロコシをいただだいたばかりなんです。「ああ夏がきたなあ!」と思いました。また、背の高い茎が天に向かってまっすぐ伸びるトウモロコシ畑は夏の風物詩ですね。

そんな夏のイメージどおり、トウモロコシの旬は6月から8月。まさにこれからです。遠州地方では森町が有名ですね。地元産が多く出回り、もちろん産地で直接購入も可能な時期です。ぼくの今年の"初モロコシ"も、うちのご近所の方が、直販所でお求めになった朝採れの「甘々娘」をおすそわけしてくださったんです。ありがとうございました!

トウモロコシの栄養はまず糖質(炭水化物)、中でもデンプンが主体。世界を見渡せば主食にしている地域もあるほどですからね。そのほか脂肪やビタミンB・E、便秘解消に役立つ食物繊維も豊富だし、動脈硬化の予防・改善が期待できるリノール酸やオレイン酸も含みます。

鮮度の低下が激しく時間と共に甘みがなくなるため、「お湯を沸かしてから採りにいけ」と言われるほど。となると保存方法も気になりますよね。生のまま保存するより、茹でてから冷蔵または冷凍した方がおいしさを保てるそうですよ。入手してきたらまず茹でる!が鉄則のようです。

毎回楽しみなおすすめ調理法、今回は「トウモロコシのフリッター」。茹でてほぐしたトウモロコシと小口切りにしたソーセージに小麦粉・卵黄・塩・こしょうを加えてよく混ぜ、よく泡立てた卵白を加えてさっくり混ぜ合わせたら、多めの油を熱したフライパンに適量ずつ落として揚げ焼きにして出来上がり。うわあー美味しそう!ビールが進みまくりですっ(*^^*) エダマメやエビなどを加えると彩りがぐっとよくなります♪

大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんが詳しく解説してくださいます。6月は初回が終了していますが、24日(月)のランチタイム開催がありますよ。

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とむさんのMy Choice Time
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしています。
今日は、日本のシティポップ創世記を飾る1枚。大貫妙子、1977年リリースのセカンドアルバム『SUNSHOWER』を特集しました。
当時わが国で巻き起こり始めていた「クロスオーバー(今で言う「フュージョン」)」の要素をいち早くキャッチした都会的なサウンドアプローチと軽快なグルーヴ感が魅力的な1枚です。参加ミュージシャンもそうそうたる面々!

お届けしたナンバーは、

◎Summer Connection
◎くすりをたくさん
◎何もいらない
◎都会
◎誰のために

の5曲でした!今日のお天気によく似合っていのではないでしょうか(^^)b

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お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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Posted by とむさん at 17:23│Comments(0)Smile on Radio
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