2019年08月29日
夏の声と秋の声とラジオ
いよいよ8月も大詰め、この日曜日から9月です。暦の上で秋を迎える立秋はもうだいぶ前に過ぎましたが、じっさいには厳しい暑さが続いていましたから、まだまだ夏は終わらない、そんな気分でしたが、やはり9月の声を聞くと、そろそろ秋だなあという気がしてきます。今日も、日中はかなり暑くなりましたが、朝はだいぶ涼しさを感じましたもの。
自然界から聞こえてくる音も少しずつ変わってきていて、先々週、ヒグラシの声の話題をお届けしましたが、夏の終わりを告げる声といえばツクツクボウシもそうですよね。8月も後半に入ったころの午後、あの声を聞くと、ああ夏休みが終わっちゃう、なんて思ったものです。
こんなふうに、植物や動物(もちろん昆虫も含みます)の状態が季節によって変化していくことを「生物季節現象」といいます。そして、各地の気象台や測候所が、そうした現象をそのシーズンに初めて見たり聞いたりして確認した日を記録するのが「生物季節観測」。このオープニングの時間にもなんどかご紹介したことがありますよね。
いま話題にしたツクツクボウシもこの観測の対象になっていて、静岡地方気象台の観測では、今年はじめてその声が観測されたのは、8月20日でした。ああやっぱり夏休みの終わりを告げる蝉なんだなあ、と思いきや、じつは平年のツクツクボウシの初鳴は7月27日なんです。過去30年間でもっとも遅く観測されたのが2013年の8月22日でしたから、今年は例年になく遅かったんです。
ちなみに昨年はほぼ平年なみの7月26日に観測されていますから、じつは夏休みのはじめのころから鳴き始めているということになります。もちろんこれはあくまで、そのシーズンで「初めて観測された日」ですから、他の蝉の声など全体のバランスの中で際立って聞こえるようになるのが夏休みの終盤ということなんでしょう。
と、いうことはですよ。この先の季節、自然界から聞こえる音の代表選手といえば秋の虫の声ですよね。足元の草むらから聞こえるコオロギの声はいかにも秋の夜長のイメージです。でももしかしたらもっと早くから鳴いているのかも、と思って調べてみたら、静岡地方気象台ではエンマコオロギの観測もおこなっているのですが、今年はもう観測されていて、8月16日でした。じつは平年もほぼ同じころの8月17日なんです。エンマコオロギってほんとうは8月なかばから鳴きはじめているんですね。
ネットでよく「夏の終わりを感じる瞬間ランキング」なんていう調査がありますが、たいがいの場合上位に入るのが「秋の虫の声が聞こえた時」です。昨夜、仕事部屋で音楽などを全て消して耳を澄ませてみたところ、あちらで少し、こちらで少しという感じで、まだまだ本格的とは言えませんが、虫の声、聞こえ始めていました。みなさんのお近くでもきっと聞こえていることでしょう。
夏の声から秋の声へ。
少しずつ移り変わっていく季節の音、味わっていきたいですね。
-------------------------------------------------------------------------
と、そんな話題からスタートした2019年・令和元年8月29日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
-------------------------------------------------------------------------
◎Today's Smile◎

浜松ブルース振興会 会長の藤田泰正さん、雑貨&カフェPer Noi (ペルノイ)代表の磯部千絵さんをスタジオに。今週末開催される「浜松ブルースフェスティバル2019」についてご案内いただきました。
*2011年から毎年開催されて今回が9回目。とても楽しい音楽である「ブルース」をよくご存知でない方にも触れてもらうことで、楽しいな、演奏してみようかなと感じる人が増えることを祈り、あわせて、市街地中心部の屋外で開催することで、浜松の市街地活性化に少しでもつながればとの思いで開催を続けてきたイベントです。
*これまでに、菊田俊介さん、永井"ホトケ"隆さんのブルーズ・ザ・ブッチャー、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんなど毎回豪華なゲストを招いており、最近では交通新聞社刊『東京ブルース&ロック地図』において、全国の大きなミュージックイベントが12紹介されているうちの12番目に紹介され、かつ、ブルースフェスとしては四大フェスの一つとして紹介されています。
*むろんアマチュア陣も粒ぞろいのバンドが集結。今回は、ブルースジャンキーズ(浜松)、B.D. & The FUN TIME(御前崎)、BTBB(浜松)、ロケット商会(浜松)、シャーク団(静岡)、今池 Hot Brothers(名古屋)という面々。いずれも長年活動を続けてきた実力派ぞろいです。
*そして今回のゲストは8823ザ・ブルースバンド。酒井ちふみさんという素晴らしいボーカルを擁し、ギターにはあのウエスト・ロード・ブルース・バンドの塩次伸二氏の一番弟子という田中晴之さん。リズム・セクションも素晴らしく、日本および京都の正統的ブルースの伝統を引き継ぎ体現している素晴らしいバンドです。
*また、名物のひとつが第1回から続くセッションタイム。バンドに参加シていないひとでも参加できるようにと3〜4ほどのユニットを組んで演奏します。そのうち2ユニットほどは事前に組んでいるそうですが、あとはその場で参加者を募っての演奏です。「できるだけたくさんのひとに楽しんでもらえるように」との思いがここにもあらわれていますね。
*さらに今回は新しい試みとしてショップが出店。ご出演いただいたPer Noi (ペルノイ)さんは、イタリアン雑貨を中心に取り扱っているショップで、女性向けハンドメイドのアクセサリやグッズなども販売されます。そのほか、食べ物・飲み物、雑貨、古本、整体など多彩。ブルースに馴染みのない方でも幅広いみなさんに楽しんでいただける総合イベントですから、通りがかりのかたもぜひお立ち寄りください。
*「第9回浜松ブルースフェスティバル」は、9月1日(日曜日)12:00~19:00の開催。会場は浜松市ギャラリーモールソラモ、入場無料、雨天決行です。お問い合わせはフェス・スタッフの高野さん【TEL:080-3664-1191】まで。なお、当日会場で寄付を募っています。寄付いただいた方にはオリジナルギターピックを差し上げますのでぜひご協力をお願いいたします。
*コーナーのエンディングはこのイベントのキャッチフレーズ「浜松に愛とブルースを! この街のキッズにロックンロールを! オッサンにはソウルを!」で締めていただきました。みなさま今度の日曜はぜひソラモに足をお運びください!
-------------------------------------------------------------------------
◎Happiness Style◎
クッキングスタジオチャコ・杉田久子先生に『ポークピカタ』を教えていただきました。夏の疲れをとるために、タンパク質やビタミンB1を多く含む豚肉を摂りましょう!ということでご用意いただいたレシピです。
*そもそも「ピカタ」とはイタリア語からきていて「バター焼きした子牛肉のレモン汁かけ」のことなのだそうですが、なぜか日本では「下味をつけて小麦粉をまぶしたた豚肉に粉チーズを混ぜた溶き卵を絡ませてソテーしたもの」なんですよね。ともあれ、材料も調理手順もとってもシンプル!なにしろ↑のカッコ内そのままですからあっという間にできちゃいます。
*豚肉はカツ用は厚いので生姜焼き用がおすすめ。下味の塩コショウは、粉チーズを使いますからお塩を控えめに。小麦粉をまんべんなくまぶしたら粉チーズを混ぜた溶き卵をたっぷりからませて、バターを熱したフライパンできつね色に焼きます。ああ〜想像するだに美味しそう!残暑厳しき折り、ぜひ活用してください!
*チャコ先生の教室では、基礎のお料理から、テーブルコーディネートされたおしゃれな家庭料理、ご家庭で簡単に作れるケーキやパンの講座があります。空きのあるクラスにはいつでも入会できますので、お気軽にお問い合わせください。また、SBS学苑との提携で人気の男性限定「男のチャレンジクッキング」、9/1スタートの講座にわずかながら残席ありとのこと!チャレンジしてみたい男性の方、ぜひです(講座の途中からの受講も可能です)。
*お問い合わせ・お申込みは【TEL:053-466-0780】またはクッキングスタジオチャコ公式サイトから(お問い合わせフォームが用意されています)。Facebookページもぜひご覧ください。
-------------------------------------------------------------------------
◎とむさんのMy Choice Time◎
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしていきます。
今日は、日本のスワンプ・ロックの傑作として語り継がれる一枚。布谷文夫、1973年のアルバム『悲しき夏バテ』を特集しました。
強烈にして無比、稀有な存在感を放つボーカルが印象的なこのアルバム。傑作のほまれ高い名盤ですが、当時は「数百枚しか売れなかった」とか「いや百枚に満たなかった」とか言われるほど売れませんでした。ただ、これは逆にいえば、売れるようには作られていなかった、時代に媚びていなかったということでもあるわけで、そのぶん、いつまでも色褪せることのない輝きを放ち続けているのかも知れませんね。
お届けしたナンバーは、
◎五番街
◎冷たい女
◎深南部牛追歌
◎朝めがさめて
◎夏バテ
の5曲でした!
-------------------------------------------------------------------------
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
ではまた来週〜〜(^-^)ノシ
自然界から聞こえてくる音も少しずつ変わってきていて、先々週、ヒグラシの声の話題をお届けしましたが、夏の終わりを告げる声といえばツクツクボウシもそうですよね。8月も後半に入ったころの午後、あの声を聞くと、ああ夏休みが終わっちゃう、なんて思ったものです。
こんなふうに、植物や動物(もちろん昆虫も含みます)の状態が季節によって変化していくことを「生物季節現象」といいます。そして、各地の気象台や測候所が、そうした現象をそのシーズンに初めて見たり聞いたりして確認した日を記録するのが「生物季節観測」。このオープニングの時間にもなんどかご紹介したことがありますよね。
いま話題にしたツクツクボウシもこの観測の対象になっていて、静岡地方気象台の観測では、今年はじめてその声が観測されたのは、8月20日でした。ああやっぱり夏休みの終わりを告げる蝉なんだなあ、と思いきや、じつは平年のツクツクボウシの初鳴は7月27日なんです。過去30年間でもっとも遅く観測されたのが2013年の8月22日でしたから、今年は例年になく遅かったんです。
ちなみに昨年はほぼ平年なみの7月26日に観測されていますから、じつは夏休みのはじめのころから鳴き始めているということになります。もちろんこれはあくまで、そのシーズンで「初めて観測された日」ですから、他の蝉の声など全体のバランスの中で際立って聞こえるようになるのが夏休みの終盤ということなんでしょう。
と、いうことはですよ。この先の季節、自然界から聞こえる音の代表選手といえば秋の虫の声ですよね。足元の草むらから聞こえるコオロギの声はいかにも秋の夜長のイメージです。でももしかしたらもっと早くから鳴いているのかも、と思って調べてみたら、静岡地方気象台ではエンマコオロギの観測もおこなっているのですが、今年はもう観測されていて、8月16日でした。じつは平年もほぼ同じころの8月17日なんです。エンマコオロギってほんとうは8月なかばから鳴きはじめているんですね。
ネットでよく「夏の終わりを感じる瞬間ランキング」なんていう調査がありますが、たいがいの場合上位に入るのが「秋の虫の声が聞こえた時」です。昨夜、仕事部屋で音楽などを全て消して耳を澄ませてみたところ、あちらで少し、こちらで少しという感じで、まだまだ本格的とは言えませんが、虫の声、聞こえ始めていました。みなさんのお近くでもきっと聞こえていることでしょう。
夏の声から秋の声へ。
少しずつ移り変わっていく季節の音、味わっていきたいですね。
-------------------------------------------------------------------------
と、そんな話題からスタートした2019年・令和元年8月29日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…
-------------------------------------------------------------------------
◎Today's Smile◎

浜松ブルース振興会 会長の藤田泰正さん、雑貨&カフェPer Noi (ペルノイ)代表の磯部千絵さんをスタジオに。今週末開催される「浜松ブルースフェスティバル2019」についてご案内いただきました。
*2011年から毎年開催されて今回が9回目。とても楽しい音楽である「ブルース」をよくご存知でない方にも触れてもらうことで、楽しいな、演奏してみようかなと感じる人が増えることを祈り、あわせて、市街地中心部の屋外で開催することで、浜松の市街地活性化に少しでもつながればとの思いで開催を続けてきたイベントです。
*これまでに、菊田俊介さん、永井"ホトケ"隆さんのブルーズ・ザ・ブッチャー、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんなど毎回豪華なゲストを招いており、最近では交通新聞社刊『東京ブルース&ロック地図』において、全国の大きなミュージックイベントが12紹介されているうちの12番目に紹介され、かつ、ブルースフェスとしては四大フェスの一つとして紹介されています。
*むろんアマチュア陣も粒ぞろいのバンドが集結。今回は、ブルースジャンキーズ(浜松)、B.D. & The FUN TIME(御前崎)、BTBB(浜松)、ロケット商会(浜松)、シャーク団(静岡)、今池 Hot Brothers(名古屋)という面々。いずれも長年活動を続けてきた実力派ぞろいです。
*そして今回のゲストは8823ザ・ブルースバンド。酒井ちふみさんという素晴らしいボーカルを擁し、ギターにはあのウエスト・ロード・ブルース・バンドの塩次伸二氏の一番弟子という田中晴之さん。リズム・セクションも素晴らしく、日本および京都の正統的ブルースの伝統を引き継ぎ体現している素晴らしいバンドです。
*また、名物のひとつが第1回から続くセッションタイム。バンドに参加シていないひとでも参加できるようにと3〜4ほどのユニットを組んで演奏します。そのうち2ユニットほどは事前に組んでいるそうですが、あとはその場で参加者を募っての演奏です。「できるだけたくさんのひとに楽しんでもらえるように」との思いがここにもあらわれていますね。
*さらに今回は新しい試みとしてショップが出店。ご出演いただいたPer Noi (ペルノイ)さんは、イタリアン雑貨を中心に取り扱っているショップで、女性向けハンドメイドのアクセサリやグッズなども販売されます。そのほか、食べ物・飲み物、雑貨、古本、整体など多彩。ブルースに馴染みのない方でも幅広いみなさんに楽しんでいただける総合イベントですから、通りがかりのかたもぜひお立ち寄りください。
*「第9回浜松ブルースフェスティバル」は、9月1日(日曜日)12:00~19:00の開催。会場は浜松市ギャラリーモールソラモ、入場無料、雨天決行です。お問い合わせはフェス・スタッフの高野さん【TEL:080-3664-1191】まで。なお、当日会場で寄付を募っています。寄付いただいた方にはオリジナルギターピックを差し上げますのでぜひご協力をお願いいたします。
*コーナーのエンディングはこのイベントのキャッチフレーズ「浜松に愛とブルースを! この街のキッズにロックンロールを! オッサンにはソウルを!」で締めていただきました。みなさま今度の日曜はぜひソラモに足をお運びください!
-------------------------------------------------------------------------
◎Happiness Style◎
クッキングスタジオチャコ・杉田久子先生に『ポークピカタ』を教えていただきました。夏の疲れをとるために、タンパク質やビタミンB1を多く含む豚肉を摂りましょう!ということでご用意いただいたレシピです。
*そもそも「ピカタ」とはイタリア語からきていて「バター焼きした子牛肉のレモン汁かけ」のことなのだそうですが、なぜか日本では「下味をつけて小麦粉をまぶしたた豚肉に粉チーズを混ぜた溶き卵を絡ませてソテーしたもの」なんですよね。ともあれ、材料も調理手順もとってもシンプル!なにしろ↑のカッコ内そのままですからあっという間にできちゃいます。
*豚肉はカツ用は厚いので生姜焼き用がおすすめ。下味の塩コショウは、粉チーズを使いますからお塩を控えめに。小麦粉をまんべんなくまぶしたら粉チーズを混ぜた溶き卵をたっぷりからませて、バターを熱したフライパンできつね色に焼きます。ああ〜想像するだに美味しそう!残暑厳しき折り、ぜひ活用してください!
*チャコ先生の教室では、基礎のお料理から、テーブルコーディネートされたおしゃれな家庭料理、ご家庭で簡単に作れるケーキやパンの講座があります。空きのあるクラスにはいつでも入会できますので、お気軽にお問い合わせください。また、SBS学苑との提携で人気の男性限定「男のチャレンジクッキング」、9/1スタートの講座にわずかながら残席ありとのこと!チャレンジしてみたい男性の方、ぜひです(講座の途中からの受講も可能です)。
*お問い合わせ・お申込みは【TEL:053-466-0780】またはクッキングスタジオチャコ公式サイトから(お問い合わせフォームが用意されています)。Facebookページもぜひご覧ください。
-------------------------------------------------------------------------
◎とむさんのMy Choice Time◎
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしていきます。
今日は、日本のスワンプ・ロックの傑作として語り継がれる一枚。布谷文夫、1973年のアルバム『悲しき夏バテ』を特集しました。
強烈にして無比、稀有な存在感を放つボーカルが印象的なこのアルバム。傑作のほまれ高い名盤ですが、当時は「数百枚しか売れなかった」とか「いや百枚に満たなかった」とか言われるほど売れませんでした。ただ、これは逆にいえば、売れるようには作られていなかった、時代に媚びていなかったということでもあるわけで、そのぶん、いつまでも色褪せることのない輝きを放ち続けているのかも知れませんね。
お届けしたナンバーは、
◎五番街
◎冷たい女
◎深南部牛追歌
◎朝めがさめて
◎夏バテ
の5曲でした!
-------------------------------------------------------------------------
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
ではまた来週〜〜(^-^)ノシ
初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
Posted by とむさん at 19:03│Comments(0)
│Smile on Radio